第4回 雪の積もる日数
地点名 11月 12月 1月 2月 3月 4月 全年 静岡 - - - 0.2 - - 0.2 浜松 - 0.1 0.1 0.5 0.2 - 0.8 三島 - - 0.3 1.1 0.3 - 1.6 網代 - 0.0 0.3 0.9 0.3 - 1.5 御前崎 - - 0.1 0.0 - - 0.1 石廊崎 - - 0.1 0.4 - - 0.5 東京 - 0.2 1.4 2.5 1.1 0.1 5.2 名古屋 0.0 0.6 3.0 2.9 0.7 - 7.2 上の図と表は、静岡県内の各気象官署(気象台や測候所)と東京・名古屋の雪の積もる日数を表したものです。これは、1961年から1990年までの30年間の平年値なので、毎年この図表の通りに積もるわけではありません。上記に示した日数より多い年もあれば、逆に全く雪の降らない(0日の)年もあります。ちなみに、表中の「-」はこの30年間に1日も雪が降らなかった(値が存在しない)ことを示し、「0.0」はこの30年間で少なくとも1日は雪が積もっていること(平年値が0.05未満)を示します。また、「1.0」なら1年に1回、「0.1」なら10年に1回の割合ということになります。
1年間に雪が積もる日数は、東京や名古屋では5日以上であるのに対して、静岡県の平野部では最も多い三島でも2日に満たない状態であり、三島と網代を除いた地点では1日にも満たないという少なさです。全体的な傾向として、県東部で多く、県中部が最も少なくなっています。また、静岡では2月以外には全く積雪が観測されていません。
月別の日数を見てみると、静岡県内では御前崎を除いて2月が最も多くなっています。それでも三島を除いて1日未満であり、御前崎に至っては30年間に1回積もるかどうかといった状態です。その他の月はいずれの地点でも0.3日以下であり、2月以外は銀世界を見ることができないと言っても過言ではありません。また、名古屋では11月、東京では4月にも雪の積もることがありますが、静岡県の平野部ではこの時期の積雪は皆無です。
雪の降る日数と積もる日数を比べてみると、静岡県内の平野部と東京・名古屋との差は、降る日数よりも積もる日数の方が大きくなっています。このことから、静岡県内では雪が降ったとしても、なかなか積もるまでには至らないことが分かります。また、降る日数と積もる日数との差は、県東部ほど小さい傾向にあります。このことから、県東部ほど積もりやすい雪の降り方が多いということになります。(雪の降る日数については第3回を参照。)