第5回 雪が降る時の気圧配置

天気図:西高東低型

天気図:南岸低気圧型

天気図:局地前線型

左上:西高東低型(冬型)

右上:南岸低気圧型

左:局地前線型

 

上に挙げた3つの天気図は、静岡県内に雪をもたらす時の気圧配置を表しています。過去に雪をもたらした時の天気図やその時の天気分布から、西高東低型(冬型)南岸低気圧型局地前線型の3つに分類することができます。

西高東低型は、大陸から寒気が日本列島に流れ込み、日本海に筋状の雲が発生して、日本海側を中心に雪を降らせる気圧配置です。天気図を見てみると、大陸には勢力の強い高気圧、日本の東海上には低気圧があり、日本付近では等圧線が縦に何本も走っていることが分かります。

南岸低気圧型は、東シナ海付近で発生した低気圧が発達しながら日本の南岸沿いに進み、太平洋側を中心に雪を降らせる気圧配置です。天気図を見てみると、紀伊半島沖に前線を伴った低気圧があり、その北側で雪が降っていることが分かります。

局地前線型は、静岡県特有の気象現象で、濃尾平野から吹いてくる西よりの風と関東平野から吹いてくる東よりの風が駿河湾付近で衝突して前線が発生し、局地的な天気の崩れをもたらす気圧配置です。局地天気図を見てみると、北西から南東に向かって気圧の低い部分が広がっていて、その部分のほぼ中央で風が衝突して風が衝突しています。また、その東側で雲が発生していることが分かります。

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