天気を表現する言葉について
1.「一時」と「時々」の違い | |||||||||||||||||||||
天気予報の中で、「一時」・「時々」という言葉をよく耳にすると思います。「一時」と「時々」の違いが良く分からない方も多いと思いますので説明します。例えば、「曇一時雨」と「曇時々雨」という2つの予報を比較した場合、テレビに出てくる傘マークは「曇時々雨」のほうが「曇一時雨」よりも大きく表現されている(例:「曇一時雨」では閉じた傘マーク、「曇時々雨」では開いた傘マーク)のが一般的なので、「曇時々雨」では雨が多く降ると思われがちですが、これは間違いです。この違いは雨の量や強さではなく、雨の降っている時間であるということです。 明日の予報(24時間)をした場合、「曇一時雨」は雨の降る時間が6時間より短い(予報期間の1/4未満)と予想される時に発表され、「曇時々雨」は雨が続けて降る(連続的)か、降ったり止んだり(断続的)して、その時間が6時間より長く(予報期間の1/4以上)、12時間より短い場合(予報期間の1/2未満)と予想される時に発表されます。 |
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2.「後」について | |||||||||||||||||||||
天気予報の中では、「一時」と「時々」の他に、「後」という言葉があることはご存知だと思います。これは言葉通り、前半の天気から後半の天気へと変化するということを示しています。最近では、この「後」という言葉はあまり使わずに、時間帯を示す言葉(例:「曇昼過ぎから雨」・「曇夕方から晴」など)できめ細かく表現することが多くなっています。しかし、例に示した予報はテレビではいずれも「/」や「→」などの記号で表現されてしまうので、予報文を良く聞かないといつ頃から天気が変化するのかが分かりません。そのため、プロローグで述べたように予報文をしっかり聞くようにしましょう。
以下の表は、代表的な予報例を挙げてまとめてみたものです。
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