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2001年1月26・27日 (南岸低気圧型)
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◆ 県東部に大雪警報 交通機関影響も (静岡新聞
2001年1月27日夕刊1面) 九州の南海上から低気圧が接近した影響で、県内は26日夜から27日にかけて東部と中部の山間地域などで雪となった。静岡地方気象台は27日朝、県東部と伊豆に大雪警報を出した。
同気象台の観測によると、27日正午現在、御殿場市で34センチ、富士宮市白糸で19センチ、田方郡天城湯ヶ島町で10センチの積雪。
県警交通管制センターによると、県内の東名は同日午前8時40分ごろから、沼津−大井松田インター間で上下線とも積雪のため通行止めになった。一般道でも午前8時半現在、山間部や伊豆地域を中心にチェーン規制が44路線66カ所、通行止めが13路線17カ所に上った。
また同日早朝には、雪が付いた送電線同士が風で接触し、修善寺町など伊豆地域9市町村の約75000戸で最大3分程度停電した。
天城湯ヶ島町では大雪による倒木で電柱が折れ、約270戸が長時間にわたって停電した。
鉄道では関東地域の雪の影響で新幹線下り線に最大30分の遅れが出たほか、JR身延線が同日午前9時20分から約2時間にわたり、雪による落石の恐れで内船−十島間で上下線の運転を見合わせた。
富士宮市内は27日、全域が雪に覆われ、白糸の滝も幻想的な雰囲気に包まれた。この日予定していた東海道400年祭エントリー事業「ふじのみや春節祭」の日中交流京劇公演は、出演者が富士宮入りできず中止となった。
市内に営業所を持つ一部のタクシー会社は、安全を考え午前7時半から市内のタクシー運転を一時見合わせる措置を取った。雪による運転見合わせは2、3年ぶりという。
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◆ 御殿場また大雪 市選管 市長選への影響懸念 (静岡新聞
2001年1月27日夕刊2面) 先週末に続き雪となった御殿場市では27日早朝から、国道246号の道路わきに停車してチェーンを取り付ける大型トラックの列や、雪かき作業に追われる住民の姿が見られた。積雪は午前11時現在、中心部で約20センチ、郊外で30センチ以上。26日午後8時ごろから粒状の雪がバラバラと降り始め、一夜で市内全域をすっぽり覆った。
28日投開票の市長選・市議補選の不在者投票所となっている同市萩原市役所前では、寒さをこらえるように前かがみになって投票に向かう有権者の姿があった。市選管関係者は「雪が28日まで続くと、投票率への影響が心配」と表情を曇らせた。
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◆ 積雪30センチ超える 御殿場市中心部 (静岡新聞
2001年1月28日朝刊1面) 県東部中心に雪が降った27日、北駿では東名が通行止めとなったのを受け国道246号などが混雑した。
御殿場市中心部では30センチを超える積雪。主要道沿いの住宅や商店では一日中、雪かき作業に追われた。人の往来がまばらとなった中心商店街では、早々と店じまいする所が相次いだ。同市深沢の「御殿場・プレミアムアウトレット」も客足は鈍く、「従業員の帰りの足が心配」と午後2時半閉園した。
御殿場署によると、夜に入って動けなくなった大型トラックなどが国道246号や138号をふさいだため10キロ以上の渋滞が発生、「道路状況の問い合わせは200件を超えた」。国道246号の道路わきでは、チェーンを装着するトラックが列を作った。
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◆ 雪も溶かす熱烈コール 御殿場市長選と市議補選
(静岡新聞
2001年1月28日朝刊22面) 御殿場市長選、市議補選の選挙運動は27日午後8時、1週間にわたった激しい戦いを終えた。だが、各陣営では、運動の盛り上がりに手ごたえを感じる一方で、雪による投票率の低下など雪の選挙への影響が気に掛かる様子だった。
同市内では雪がほぼ一日降り続け、中心部で約30センチ、郊外では50センチ近くの積雪となった。運動最終日の各陣営は降りしきる雪の中、遊説カーにチェーンを装着するなどして「最後のお願い」を連呼した。
市長選候補の新人長田開蔵氏(59)は中心市街地を約2キロ半にわたってパレードし、道行く人々に支持を訴えた。陣営では「雪の影響は心配。でも、うちは若い支持者が多く、雨でも、雪でも関係ないと思う」と声を弾ませた。
一方、現職内海重忠氏(56)も最終日、長靴姿で雪をかき分け、市民と握手を交わしながら支持を訴えた。内海陣営でも「いまの市政を守りたいと考える有権者は、責任を持って投票に行ってくれるものと信じている」と力を込めた。
投票は28日午前7時から午後8時まで(一部を除く)。市では主要な道路などの除雪のほかに、大半の職員を午前6時に招集し、23カ所すべての投票所で雪かき作業に当たるという。
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◆ 県内 大雪で停電や事故
交通規制や電車運休 直接の人的被害なし
(静岡新聞
2001年1月28日朝刊26面) 26日夜から県内で山間部を中心に続いた大雪は27日夕までに峠を越えた。県警などによると人的被害はこれまでに出ていないが、静岡市などで雪の影響による停電が起きたほか、道路網も各地で寸断されるなど、県民生活に随所で影響が見られた。
静岡地方気象台の観測によると、各地の積雪は同日午後6時までに、御殿場市で47センチ、富士宮市白糸で30センチ、田方郡天城湯ヶ島町で12センチに達した。
静岡市梅ヶ島では同日午後3時すぎ、降雪で木が2本倒れて電線に掛かり、付近の約100戸が停電した。電柱も倒れ、主要地方道梅ヶ島温泉昭和線をふさいだ。中部電力は高圧発電車を現場に出動させ、復旧作業を進めているが、午後10時現在でまだ停電が続いている。
天城湯ヶ島町湯ヶ島でも大雪で10数本の倒木が発生して高圧配電線にもたれかかり、午前9時過ぎから約200戸が停電した。復旧作業は難航し、午後7時ごろ仮復旧で送電を再開した。
東京電力、中部電力によると、このほかにも中伊豆、芝川、由比、富士川、蒲原、春野の各町で電線への着雪などにより一時停電し、影響は15000戸以上に上った。
県警によると、雪による直接の人や家屋への被害の報告は入っていないが、積雪や凍結に伴う交通事故が27日午後4時半までに人身、物損合わせて38件あり、2人が軽いけがをした。 交通規制は午後8時現在で全面通行止めが35路線46カ所、チェーン規制が47路線63カ所となっている。東名高速道路は沼津−大井松田インター間の通行止めが続き、日本道路公団によると同8時半現在、解除のめどは立っていない。
JR在来線も各地で混乱。JR東海静岡支社などによると東海道線は同日午前11時ごろ富士駅構内貨物線で、午後1時40分ごろには三島駅上り構内で架線故障が相次ぎ、上下線合わせて特急2本、普通電車16本が運休するなどして約3600人に影響が出た。同支社とJR貨物で原因を調べている。御殿場線も午後2時20分ごろ、富士岡−南御殿場間で雪によるとみられる倒木で架線事故が起き、上下普通電車5本が最大100分遅れた。
静岡地方気象台によると、県内は28日に一時天気が回復し、昼すぎごろまでは全域で晴れ間が広がるという。夜には次の気圧の谷が通過するため雨か雪になるが、崩れは小さい見込み。
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◆ 都心、3年ぶり大雪 (静岡新聞
2001年1月28日朝刊26面) 発達中の低気圧の影響で27日、関東甲信地方は平野部でも大雪となった。東京都心も大手町の午後6時現在の積雪が7センチを記録するなど、1998年1月15日(積雪16センチ)以来3年ぶりの大雪となり、気象庁は東京都全域に一時、大雪警報を出した。
関東南部平野部の大雪は夕方までに峠を越えたが、東北の山沿いなどでは28日にかけて大雪、東日本全域で暴風や雷の恐れもあるという。
午後6時現在のアメダス観測による積雪は、横浜市15センチ、埼玉県熊谷市17センチ、同秩父市53センチ、宇都宮市12センチ、前橋市22センチ、甲府市38センチ。
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◆ 負傷者は370人以上 東日本、1人死亡 (静岡新聞
2001年1月28日朝刊26面) 東京都心など東日本の広い範囲で27日、降り続いた大雪のため、首都圏では雪道での転倒や自動車のスリップ事故などで死者1人を含む370人以上が負傷。空の便や新幹線など交通機関も大幅に乱れた。
東京都内では、台東区で66歳の女性が転んで頭を打ち死亡したほか、124人が足を滑らせるなどして重軽傷。歩行中の転倒によるけが人は、神奈川県で62人、千葉県で34人、埼玉県で22人に上った。
羽田空港は積雪のため終日、国内線のダイヤが混乱。全日空、日本エアシステムなど航空各社で同空港発着便を中心に計400便以上が欠航した。
東海道新幹線は朝から東京−熱海間などで徐行運転し、最大約30分の遅れ。東北新幹線も10分程遅れが出たほか、各地の在来線や私鉄もポイント故障などでダイヤが乱れた。東海道新幹線は28日始発から当面、徐行運転する見込み。
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◆ 迷惑雪 投票率伸びず 御殿場市長選、市議補選
有権者の足鈍る
(静岡新聞
2001年1月29日朝刊23面) 28日に市長選、市議補選の投票が行われた御殿場市内は、前日までの雪が各所に残り、有権者の足を鈍らせた。市選管によると、市長選の投票率は59.78%。市長選としては過去最低だった前回(49.05%)を上回ったものの、伸び悩んだ。
同市内では26日夜から27日夜まで雪が降り続き、積雪量は中心部で30センチ以上、郊外では50センチを越えた。国道246号などの幹線道路では徹夜の除雪作業が進められた。
市道などを管理する市管理維持課によると、28日の投票日は午前3時から、林正光助役や職員ら数百人が投票所などの雪かきに従事。また、市と委託業者の車両約20台を導入して主要道路の除雪に当たったが、「枝道には手が付けられなかった」。このため、市民からは、家の前などの除雪を求める要望、苦情などが同日午後までに100件以上寄せられた。
投票所となっている市役所高根支所前では、「選挙なんだから、除雪をしっかりやってほしい」と40代の女性が憤りを隠せない様子。50代の夫婦は「娘のスタッドレスタイヤの車を借り、何とか来られました」と打ち明けた。家族で投票に来た30代の男性は「大切な一票だから来ましたけど、主要道路から外れている農家などは車を全く動かせない状態。投票所に来るのは大変ですよ」と話した。
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