◆ スキー場恵みの雪 県内この冬一番の寒さ (静岡新聞 2001年12月16日朝刊1面) 冬型の気圧配置が強まり、北日本から東日本の日本海側で大雪が降るなど各地で大荒れになった15日、県内でも最高気温が平年を5度前後も下回る、この冬一番の"寒い一日"となった。
静岡地方気象台の観測によると、この日、平年に比べて34日も早く初雪を観測した静岡市では、夕方までみぞれが観測され、最高気温も8.5度と、平年より5.3度も低かった。日本気象協会静岡支店によると、水窪町西浦地区で3センチの積雪となったほか、静岡市の井川でも朝から昼にかけて風花が舞った。
各地の最高気温は、浜松7.8度、三島9.1度、御前崎8.1度、石廊崎8.4度などで、軒並み平年を4−5度下回り、この冬最も低かった。
風も強く、全県に朝から強風・波浪注意報が出された。静岡では午前10時55分に17.4メートル、御前崎では午前5時19分に27メートルの瞬間最大風速を観測した。ただ、この風の影響で放射冷却の効果が弱まり、最低気温は平年を下回ったところでも、1−3度のマイナスにとどまった。
この寒さは15日夜から16日未明がピークで、16日以降はやや弱まるという。
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静岡市井川のリバウェル井川スキー場では、前日夕方から降り出した初雪が3センチほど積もった。23日のオープンに向けて、既に降雪機などを使ってゲレンデづくりを進めていたスキー場には恵みの雪となった。本格的なウインタースポーツシーズン入りは間もなくだ。
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