雪関連記事 (2005年度)

 2005年度(2005-2006年冬季)の静岡県内の雪に関連する新聞記事を紹介しています。
以下に紹介している新聞記事は、静岡新聞編集局情報調査部から転載許諾を得ています。


12月4日 12月12〜14日 12月22・23日 1月5・6日 1月21日 2月4日 2月6・7日 3月14日

◎ 2005年12月4日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県内山間部で雪 チェーン規制 (静岡新聞 2005年12月5日朝刊28面)

 本州南海上に発達した低気圧や前線の通過に伴い、県内は4日、山間部を中心に各地で雨や雪が降った。
 静岡地方気象台の観測によると、静岡市葵区井川や東部の山間部などで降雪を確認した。県警交通管制センターのまとめでは、東部の国道138号や西伊豆スカイライン、御殿場箱根線など16路線18カ所が積雪によってチェーン規制された。

 

◆ 白銀の朝霧 県内、厳しい冷え込み (静岡新聞 2005年12月5日夕刊3面)

 南海上を進む低気圧の影響で上空に寒気が入り込んだ5日朝の県内は、厳しい冷え込みとなり、一部で氷点下となった。山間部では雪が降り、富士宮市の朝霧高原や静岡市井川地区などで一面、銀世界となった。県東部の一部道路ではチェーン規制された。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最低気温は静岡市葵区井川で氷点下2.7度、御殿場氷点下0.2度、吉原2.1度、浜松2.8度、三島3.7度、静岡4.2度など。平年を1−5度下回り、井川や浜松などでは今季1番の冷え込みとなった。

 

◆ 銀世界へゲレンデづくり 静岡・井川スキー場 (静岡新聞 2005年12月6日朝刊1面)

 静岡市葵区井川の市営スキー場「リバウェル井川」で、23日のオープンに向けゲレンデづくりが本格的に始まった。
 静岡地方気象台の観測によると、井川地区の5日の最低気温は氷点下2.7度。4日昼から降った雪は5センチ以上積もった。
 同スキー場を運営する「リバウェル井川運営組合」の組合員は、4日夕方から3台の人工降雪機を稼働させ今季2度目の雪づくりを行った。
 「この時期にこんなに天然雪が降るなんて想像もしていなかった」と組合員の桶沢正さん(60)。「このまま冬らしい気候が続いてくれれば23日のオープンに間に合いそう」と話していた。

◎ 2005年12月12〜14日 (西高東低型)

 

◆ 御前崎で初雪 県内冷え込む (静岡新聞 2005年12月13日朝刊30面)

 県内は12日、冬型の気圧配置が強まり、上空に強い寒気が入り込んだ影響で、日中も気温が上がらず、1月下旬並みの寒さとなった。御前崎では同日午後4時半過ぎ、初雪を観測した。
 日本気象協会静岡営業所によると、県内の12日の最高気温は静岡10.7度、浜松9.0度、三島11.2度、御前崎9.7度などで、平年を1−4度下回った。
 御前崎の初雪は、平年より44日早く、昨年より31日早い。

 

◆ 雪と子供は仲良し 浜松市水窪 (静岡新聞 2005年12月14日朝刊1面)

 浜松市水窪町の中心部で13日夕方から、雪が舞った。
 昼前から断続的に舞っていた風花が午後3時すぎから雪に変わり、一時は視界を遮るほどに。
 住宅地の空き地では子供たちが舞い降りる雪を楽しむかのように元気に遊び回った。

 

◆ 県内冷え込む 浜松・水窪は一面銀世界 (静岡新聞 2005年12月14日夕刊2面)

 県内は14日、上空に強い寒気が流れ込んで冬型の気圧配置が続き、寒い一日となった。
 静岡地方気象台の観測によると、同日朝の最低気温は静岡2度、三島氷点下3.6度、浜松0.8度、網代2.6度などで、平年を2−5度下回った。三島と浜松はこの冬一番の冷え込みだった。
 浜松市水窪町では、13日夕から降り続いた雪が民家の屋根に積もり一面に銀世界が広がった。

◎ 2005年12月22・23日 (西高東低型)

 

◆ 寒波刺す 冬至 静岡、御殿場市街で初雪 (静岡新聞 2005年12月22日夕刊1面)

 22日は冬至。強い寒気が入り込んだ県内は朝方厳しく冷え込み、静岡では初雪を観測した。静岡での初雪は平年より27日早く、昨年より41日早い。浜松でも雪が降った。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最低気温は静岡0.7度、浜松氷点下1.0度などで、真冬の平均最低気温を下回る寒さ。同気象台は「ここ数日は厳しい冷え込みが続く」とみている。
 御殿場市中心部では、この冬初めての雪となり、22日朝は家並みが真っ白に雪化粧した。同市中畑では、児童らが通学路に積もった雪を楽しみながら学校に向かった。

 

◆ 県内 スリップ事故、100件超 28カ所でチェーン規制
  
(静岡新聞 2005年12月22日夕刊3面)

 早朝から雪や強風に見舞われた県内は22日、交通機関にも影響が出た。
 県警交通管制センターによると、同日午前8時ごろから積雪や路面凍結のため、菊川市の県道菊川榛原線など3路線3カ所で通行止めになったほか、東部や西部の山間部を中心に27路線28カ所でチェーン規制された。県中西部を中心にスリップ事故も多発し、午前11時現在、100件以上の事故が報告されている。
 雪による道路の凍結で、島田市内では追突などの交通事故が相次いだ。午前10時半現在で、島田署に入った交通事故の連絡は46件。交通課と地域課を中心に対応に当たっているが、「件数が多すぎて処理が追いつかない。過去にこんなことはなかった」とてんてこ舞いだ。
 清水港と土肥港を結ぶ駿河湾フェリーは、強風と高波のため全便欠航。熱海−大島間をつなぐ神新汽船2便が欠航したほか、伊豆急マリンでも石廊崎岬めぐりの運航を取りやめた。

 

◆ 浜松でもうっすら雪化粧 (静岡新聞 2005年12月23日朝刊27面)

 強い寒気が入り込み、早朝に各地で雪が降り積もった県内は22日、日中も気温が上がらず、夜に入ると浜松市内などでは、時折雪が舞った。
 夕方から風花が舞っていた同市では、午後8時ごろには一時、本格的な雪へと変わり、駐車中の車の屋根はうっすらと雪化粧。驚いた様子で家路を急ぐ通行人の姿が目立った。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最高気温は静岡7.7度、浜松4.6度、三島9.2度など平年より3−7度低く、日中も1月下旬並みの寒さとなった。23日は一時、寒さが和らぐものの、24日未明にかけて新しい寒気が入り込む見込み。

 

◆ スリップ事故 県内で206件 (静岡新聞 2005年12月23日朝刊27面)

 県警のまとめによると、積雪や路面凍結などの影響で22日、県内ではスリップ事故が206件発生した。人身事故が43件で物損事故は163件だった。藤枝署管内で70件、島田署管内で50件など県中部地区で多発した。

 

◆ 大雪余波長い列 県内も東名渋滞 (静岡新聞 2005年12月24日朝刊1面)

 強い冬型の気圧配置が続く県内は23日も寒い一日となった。交通網にも影響があり、東名高速は積雪による愛知以西の通行止めに伴い県西部から中部にかけての下り線で渋滞が続き、東海道新幹線は浜松−米原地区の降積雪による徐行運転で、県内各駅で上りが最大1時間程度遅れた。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最高気温は静岡8.2度、浜松6.9度、三島8.7度など。平年より4−5度低く、1月下旬並みの寒さとなった。24日午後から25日にかけて一時冬型は緩むが、26日以降は再び厳しい寒さとなる見込み。
 東名高速の愛知以西の通行止めは午後2時すぎに解除となったが、県内の下り線の渋滞は最大で牧之原サービスエリア付近まで断続的に広がり、深夜まで続いた。
 東海道新幹線は、始発から下りは浜松−新大阪間、上りは京都−浜松間で徐行運転。午前11時すぎに浜松−豊橋間の徐行を解除したが、県内の上りの遅れは終日続いた。全体で上下275本が最大約1時間半遅れ、約25万人に影響した。

 

◆ 静岡もシーズン リバウェル井川オープン 待望の”初滑り”
  
(静岡新聞 2005年12月24日朝刊23面)

 静岡市葵区井川の市営スキー場「リバウェル井川」が23日、オープンした。前日までの強風がやみ、絶好のスキー日和の中、ウインターシーズンを待ちわびたスキーヤーやスノーボーダーが、初滑りを楽しんだ。
 ゲレンデに隣接する雪遊び広場では、雪化粧した富士山を横目に親子連れがそり遊びに歓声を上げていた。
 「幸先のいいスタートとなりました」と同スキー場を運営するリバウェル井川運営組合の杉山光一組合長(70)は笑顔を見せた。同スキー場は来年3月5日まで。入場無料。

◎ 2006年1月5・6日 (局地前線型・南岸低気圧型)

 

◆ 小寒 県東部は銀世界 沼津−清水 東名通行止め
  
(静岡新聞 2006年1月5日夕刊1面)

 本格的な寒さの到来を告げる「小寒」の5日、県内は南海上を通過する気圧の谷の影響で雲に覆われ、明け方からほぼ全域で雨が降った。御殿場市や伊豆市など東部、伊豆の山間部を中心に雪が降り、東名が通行止めになるなど交通に影響が出ている。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最低気温は御殿場氷点下1.8度、三島1.8度、網代1.1度、静岡2.6度、浜松2.2度など。東部、各地の最低気温は伊豆を中心に平年より1−3度ほど下回った。
 県警交通管制センターによると、午前10時現在、西富士道路が積雪のため通行止め。国道136号(伊豆市土肥新田−同市船原)、国道1号(函南町箱根峠−三島市山中新田)、伊豆スカイラインなど28路線30カ所でチェーン規制になっている。東名は同10時半現在、降雪のため清水−沼津間の上下線が通行止め。沼津から神奈川県境までの上下線が50キロの速度規制。
 5日午後には、西部から天気が回復する見込み。6日の県内は冬型の気圧配置となって日中は晴れ、夜遅くから崩れる予想。

 

◆ かやぶき屋根 母屋は雪化粧 御殿場の公園 (静岡新聞 2006年1月5日夕刊1面)

 御殿場市中心部では、同日未明から雪が降り始めた。御殿場署管内の国道や県道の幹線道路は徐行する車が目立ち、路面凍結によるスリップ事故も多発した。同市東田中の秩父宮記念公園は、かやぶき屋根の母屋が雪化粧し、一面銀世界に包まれた。今年の開園日と重なり、職員らは園路の石畳などの雪かきに追われた。

 

◆ 白銀の幾何学模様 県内積雪 (静岡新聞 2006年1月6日朝刊1面)

 5日の県内は伊豆半島付近の局地的な前線の上空に寒気を伴った気圧の谷が入り込み、伊豆や東部、中部で雪が降った。静岡地方気象台によると、御殿場で2.5センチ、伊東の山間部で10センチの積雪を観測した。各地で積雪に伴う交通事故が相次いだほか、主要道路などが通行止めやチェーン規制となった。
 6日は最低気温が平年と比べて3−5度低くなり、朝方から冷え込む見通し。夜遅くからは伊豆、東部で再び雪が降る可能性があるという。

 

◆ 伊豆 東部 辺り一面銀世界 (静岡新聞 2006年1月6日朝刊16面)

  県東部では5日朝から終日厳しい冷え込みとなり、山間部を中心に広い範囲で雪が降った。駿東、富士、伊豆半島の平野部でも雪となり、各地で家々の屋根や庭、田畑がうっすらと雪に覆われた。

名作の舞台も雪化粧 旧天城トンネル
 川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台となった伊豆市湯ケ島の旧天城トンネル(標高約708メートル)の周辺では7、8センチの雪が積もり、名作の舞台を白銀の世界に変えた。
 下田市吉佐美から一家で訪れた土屋忠宏さん(34)は、「今年は本当に寒いですが、子どもたちは雪に触れて大喜びです」と話した。

動物も獣舎に”避難” 伊豆バイオパーク
 東伊豆町稲取の伊豆バイオパーク(海抜約350メートル)は雪のため、同日午前10時から閉園した。積雪は歩道や植え込み、広場などに5、6センチ。周囲の木々は真っ白になった。閉園決定とともに、ゾウやキリン、サイなどは獣舎内へ戻された。
 温暖なイメージの伊豆でも「積雪は毎年のようにある」と同園の山口勇営業部次長。6日は午前9時から営業予定だが、「除雪作業の進み具合によっては開園を遅らせることも考える」という。
 一方、伊豆市と河津町境の国道414号新天城トンネル付近は5日午前10時ごろから、チェーン規制となった。

城山、うっすらお化粧 伊豆の国
 伊豆の国市の平野部でも、この冬初めて雪が降り、同市大仁地区の城山(じょうやま)は1年ぶりに冠雪した。めったに見られない雪の城山を一目見ようと、山に面した狩野川の堤防には、寒さに震えながらカメラを構える地域住民の姿が見られた。
 天城山のふもとに位置する伊豆市湯ヶ島の「道の駅天城越え」周辺では、約5センチの積雪を記録。国道414号線にチェーン規制が敷かれたため、道の駅に立ち寄る観光バスや車は少なく、施設職員は「景色はとてもきれいだけど、お客さんが来てくれないとね」と複雑な表情を浮かべていた。

市街地、10年ぶり積雪 富士
 富士市の市街地でも同日午前9時過ぎから雨が雪にかわり、1時間半ほど降り続いてうっすらと雪化粧した。同市消防本部の記録では、2年前の1月にも降雪があったが、「本格的な降雪は平成8年2月19日以来約10年ぶり」(同市広報公聴課)という。市内では慣れない雪道にスリップなどの事故が相次いだ。夕方までにはほとんどが解けてしまったが、公園内の残雪で遊びを楽しむ子供らもいた。

雪対策に大わらわ 富士宮
 富士宮市もこの冬一番の積雪に見舞われた。市中心部の民家や商店の前では子供が雪だるまを作って歓声を上げる姿が見られた一方、大人たちはシャベルを持って雪かきに懸命だった。市内の路地では車が立ち往生する光景があちこちに広がり、車を停車させてチェーンを装着する人も多かった。富士宮署には交通事故の届け出が殺到し、署員が対応に追われた。

 

◆ 慣れぬ雪、県内事故多発 追突や接触 東部中心に132件
  
(静岡新聞 2006年1月6日朝刊29面)

 県警交通部のまとめによると、県内の東部や中部で雪が降った5日、各地で積雪に伴う交通事故が夕方までに132件(人身事故28件、物損事故104件)発生した。
 警察署管内別の内訳は、御殿場署が39件、富士宮署が27件、富士署が19件、三島署が11件、伊東署が10件、沼津署が8件などとなっている。
 車のブレーキが制御できなくなるなどして、前方車両への追突、対向車やガードレールへの接触などのパターンの事故が相次いだという。
 降雪などの影響で県内は午後9時半現在、富士宮市村山−富士市勢子辻間の国道469号と小山町の県道2カ所の計3カ所が通行止め、伊豆市の国道136号など39路線、49カ所がチェーン規制となっている。
 県警交通企画課は「残った雪が凍結して、滑りやすくなる恐れがある。朝の出勤時などは十分に注意してほしい」と呼び掛けている。

 

◆ 県東部、伊豆連日の雪 御殿場8センチ、天城山10センチ
  網代、石廊崎今冬最低気温 各地で通行止め
(静岡新聞 2006年1月6日夕刊2面)

 6日の県内は駿河湾から伊豆半島南海上の局地的な前線と上空の寒気の影響で、未明から東部、伊豆地区で雪が降った。5日の雪と合わせて山間部では10センチ以上積もった地域もある。静岡地方気象台は伊豆北、富士山南東、富士山南西に大雪注意報を発令し、注意を呼びかけている。
 同気象台の観測では、各地の最低気温は静岡0度、浜松氷点下0.7度、御前崎氷点下1.5度、三島氷点下1.9度、網代0度、石廊崎0.5度で、平年を2−6度下回った。網代、石廊崎は今冬で最も低かった。日本気象協会静岡営業所によると、御殿場で8センチ、天城山で10センチ、裾野・十里木で15センチの積雪を観測した。
 県警交通管制センターによると午前11時現在、積雪の影響などで富士宮市村山−富士市勢子辻の国道469号など4路線4カ所が通行止め、伊豆市土肥新田−船原の国道136号など41路線56カ所がチェーン規制となっている。東名高速の下り線足柄サービスエリア−神奈川県境間の右ルートが通行止め、沼津インター−神奈川県境間で上下線ともに50キロの速度規制となった。
 同気象台によると、雪はいったん弱まるものの、6日夜からは南海上を通過する気圧の谷の影響などで大雪の恐れがあるという。

 

◆ 下田でも雪景色 (静岡新聞 2006年1月6日夕刊2面)

 下田市内も前夜来の雨が未明に雪となり、6日はうっすら雪景色の朝を迎えた。積雪は昨年2月以来、約1年ぶり。中心部では家々の屋根や車のボンネットなどに1、2センチほど積もった。
 山あいにある同市椎原の市立稲梓小は、校庭が厚さ2、3センチの雪で覆われ、真っ白に。児童らはジャンパー、マフラーをしっかり着込み、雪を踏みしめながら登校した。

 

◆ 雪で転倒者相次ぐ 救急車3台フル稼働 裾野
  長泉から応援も 坂道で女性高齢者被害
(静岡新聞 2006年1月7日朝刊15面)

 裾野市で6日、雪の影響で路面が凍結し、転倒者が相次いだ。同市消防署によると、午前8時から10時ごろまでの間に、雪による転倒での救助要請は5件で、そのうち1人が足を骨折する重傷だった。
 同市消防署では、この時間帯に転倒のほか自動車事故も3件と出動要請が集中。3台の救急車をフル稼働しても間に合わず、長泉町の救急車2台にも応援を要請した。
 同市は例年、山岳部での雪は珍しくないが平野部での積雪はあまりない。同市消防署の杉本公明救急担当係長は「もともと豪雪地帯ではないので雪の上を歩くのに慣れていない」と話し、「高齢者だとダメージが大きくなる」と注意を促した。
 裾野市など3市2町からの出動要請を受ける沼津消防指令センターによると、転倒被害は女性の高齢者が多く、同市全域の坂のある場所で発生しているのが特徴。時間は9時前に集中していた。
 裾野市役所庁舎の駐車場もすっぽりと雪をかぶり、玄関の雪かきをしたり、雪を溶かす塩化カルシウムをまくなどして転倒防止に追われた。

 

◆ タクシーに長蛇の列 御殿場 幹線道でスリップ事故多発
  
(静岡新聞 2006年1月7日朝刊15面)

 御殿場市中心部では、6日早朝から雪に見舞われた。5日に降った雪が凍結したこともあり、御殿場署管内の幹線道路はスリップ事故が多発。JR御殿場駅前のタクシー乗り場では、雪のため電車で通勤してきた会社員らによる長い列ができた。御殿場市内の会社に勤める沼津市の男性(63)は「普段は車だが渋滞もあり電車で来た。会社には雪で遅れると伝えた」と話した。小中学校の3学期の始業式と重なり、雪の中を元気に登校する児童の姿も見られた。

 

◆ 午前の通学、通勤時間帯に降雪 (静岡新聞 2006年1月7日朝刊15面)

 沼津市では6日、朝の通勤時間帯に降雪が激しくなり、市街地でも橋の歩道や屋根、河川敷などに雪が積もった。
 狩野川の御成橋の歩道は1センチほどの積雪。足元に注意しながら勤め先などに向かう歩行者の姿が見られた。

 

◆ 農作物に雪害防止 県が緊急対策まとめる 即効性肥料や温度設定
  
(静岡新聞 2006年1月7日朝刊20面)

 県は6日、農作物の雪害防止策をまとめた。寒さで勢いが弱まった作物に即効性肥料を使用するほか、施設内の暖房機の温度を高く設定することなどを盛り込んだ。
 5日に東部や伊豆、中部を中心に雪が降り、今後、雪害や凍害の発生する恐れがあるため、県が急きょ、農家に対策を講じるよう示した。対象品目は野菜(露地と施設)、かんきつ類、麦類など6つで、品目ごとに対策を掲げた。
 県が各農林事務所を通じ、被害状況を確認した結果、今のところ深刻な影響は確認していないという。ただ、「伊豆は中晩生かんきつ類の収穫が控えている。今後、影響を受ける所が出てきそう」(県農業振興室)としている。
 作物別の主な対策は次の通り。
 【露地野菜】寒害を受け、草勢(そうせい)が弱くなっている際は即効性肥料を使う▽茎や葉の損傷部分から病原菌が入りやすいので、薬剤散布する。
 【施設野菜、施設花卉(き)】屋根に積雪がある際は暖房機の設定温度を高め、内部の被覆を開けて雪解けさせる。
 【かんきつ類】収穫前に積雪がある際は果実の雪を除去し、凍結を防ぐ▽未収穫の中晩生かんきつ類が低温障害を受けた恐れがある際、被害程度が分かるまで2週間程度かかるので、状況を把握してから処理する。
 【麦類】麦踏みは通常1、2月にかけては2−3回行うが、雪害で生育が遅れた際は麦踏みの時期を遅らせる。
 詳細は県農業振興室のホームページで紹介している。

 

◆ 御殿場で11センチ 県内で積雪 (静岡新聞 2006年1月7日朝刊25面)

 6日の県内は駿河湾から伊豆半島にかけての局地的な前線と上空の寒気の影響などで東部、伊豆を中心に各地で雪が降った。静岡地方気象台によると、御殿場で同日午後6時現在、11センチの積雪を観測した。
 県警のまとめでは、同9時現在、県内の4路線4カ所で通行止め、50路線71カ所でチェーン規制となっている。道路の積雪や凍結に伴うスリップなどの事故は6日午前8時から午後4時までの8時間で68件発生した。同気象台は7日の各地の最低気温が平年を2−5度下回ると予想している。

 

◆ 県内強い寒気 三島、氷点下4度 JR御殿場駅構内車両 ブレーキ凍結
  
(静岡新聞 2006年1月7日夕刊2面)

 7日朝の県内は冬型の気圧配置が戻り、上空に強い寒気が入り込んだ影響で冷え込んだ。三島市で氷点下4度を記録するなど各地で最低気温が平年を4−5度下回った。
 静岡地方気象台の観測では各地の最低気温は、静岡氷点下2.1度、浜松氷点下0.1度、御前崎0.2度、網代氷点下1.0、石廊崎1.1度。網代はこの冬最低だった。
 冷え込みは交通機関にも影響し、JR御殿場駅構内で、御殿場線の下り始発普通電車(午前5時42分発、沼津駅行き)のブレーキが凍結し運休。後続列車5本にも運休や遅れが生じ、約350人に影響が出た。
 県警によると凍結や積雪のため午前10時現在、国道469号(富士宮市村山−富士市勢子辻)など4路線4カ所が通行止め。国道136号(伊豆市土肥新田−同市上船原)など46路線68カ所がチェーン規制になっている。
 上空の寒気は8日にかけてさらに強まり、県内の冷え込みも増す見込み。

◎ 2006年1月21日 (南岸低気圧型)

 

◆ 御殿場で積雪4センチ 県内、最低気温は高め (静岡新聞 2006年1月21日夕刊3面)

 21日の県内は、南海上の低気圧に湿った空気が入り込んだ影響で未明から全域で雨模様となり、山間部を中心に雪となった。積雪の影響で主要路線で通行止めやチェーン規制などが行われている。静岡地方気象台は富士山南東と伊豆北に大雪警報を出すなどして警戒を呼び掛けている。
 静岡地方気象台によると、各地の朝の最低気温は静岡4.0度、浜松4.4度、三島2.1度、網代2.7度、石廊崎4.8度など、平年を1−2度上回った所が多かった。積雪は午前10時現在、御殿場4センチ、静岡市井川5センチなど。

 

◆ 2路線通行止め (静岡新聞 2006年1月21日夕刊3面)

 県警交通管制センターによると、21日午前8時半現在、県内は雪のため小山町須走−同町用沢の県道須走小山線と東名高速下り線右ルートの御殿場インター−県境間の2路線、2カ所が通行止め、伊豆市上船原−伊豆市土肥新田の国道136号など42路線、65カ所がチェーン規制となっている。
 JR東海静岡支社によると、雪のため品川−小田原間で徐行運転をしている影響で、静岡駅発着の列車に約10分の遅れが出ている。

 

◆ 御殿場真っ白 (静岡新聞 2006年1月21日夕刊3面)

 御殿場市中心部では、20日夜から雪が降り続いた。21日朝は家並みが真っ白に覆われ雪化粧した。
 同市深沢の御殿場プレミアム・アウトレットには、バーゲン期間中もあって午前中から親子連れやカップルの姿が多く見られ、雪の中ショッピングを楽しんでいた。

 

◆ 箱根峠30センチ 水ヶ塚28センチ 県内山間部でも大雪
  
(静岡新聞 2006年1月22日朝刊23面)

 21日の県内は南海上を低気圧が進んだ影響で山間部を中心に大雪となった。静岡地方気象台によると、今後は西高東低の気圧配置となり、天気は次第に回復する見通し。
 日本気象協会静岡営業所の調べでは、積雪は箱根峠で30センチ、水ヶ塚で28センチ、天城高原で21センチ、足柄峠で17センチ、天城山で15センチをそれぞれ記録した。
 県警交通部によると、夕方までに道路の雪や凍結に伴う交通事故が26件(軽傷人身事故2件、物損事故24件)発生した。このうち御殿場署管内の事故は15件だった。
 県内の主要道路は午後10時半現在、小山町竹の下−足柄峠の県道御殿場大井線、東名下り線右ルート(御殿場−県境)など4路線4カ所が通行止め、伊豆市上船原−土肥の国道136号など43路線69カ所がチェーン規制となっている。

◎ 2006年2月4日 (局地前線型)

 

◆ 雪の立春 県内冷え込み一番 (静岡新聞 2006年2月4日夕刊1面)

 4日は立春。県内は上空に寒気は入り込んだため「春」とは名ばかりの厳しい冷え込みとなり、最低気温はほぼ全域で氷点下まで下がった。牧之原や浜松などではこの冬一番の冷え込みとなり、伊豆の山間部などで雪が降った。積雪は天城山7センチ、裾野市水ヶ塚5センチなど。
 未明の積雪で一面白く覆われた伊豆市大平柿木の下山正紀さん方のワサビ田では、ワサビの茎の収穫作業が始まった。ワサビの花軸は三杯酢やしょうゆに漬けて食用として用いられる。今年は寒さの影響で開花が半月ほど遅れているという。
 

◆ ツバキも雪化粧 伊東、山間部で積雪  (静岡新聞 2006年2月5日朝刊14面)

 局地的な前線の影響で伊東市は立春の4日、山間部を中心に雪となった。
 同市川奈の小室山公園つばき園では、開き始めたツバキの花にうっすらと雪が積もり一面の冬景色が広がった。
 恒例のつばき観賞会は18日開催だが、公園の散歩が日課という近所の男性は「今年は開花が遅くなりそうだ」と話した。

 

◆ 県東部、伊豆で積雪 チェーン規制も (静岡新聞 2006年2月5日朝刊24面)

 4日の県内は上空に強い寒気が入り込んだ影響で、県東部や伊豆の山間部を中心に雪が降り、道路のチェーン規制が相次いだ。日本気象協会静岡営業所によると、午後3時現在、各地の積雪は天城山9.5センチ、裾野市水ヶ塚5センチなど。静岡地方気象台は伊豆北と伊豆南に一時、大雪注意報を出した。
 県警交通規制課によると、同日午後9時50分現在、路面の凍結や積雪のため、伊豆市土肥新田−同市船原の国道136号など伊豆や東部の17路線21カ所でチェーン規制が敷かれている。

◎ 2006年2月6・7日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県内積雪 東名一部通行止め (静岡新聞 2006年2月7日朝刊28面)

 低気圧が発達しながら通過した県内は6日夕方から各地で雪が降り積もった。
 静岡地方気象台によると、同日午後9時現在、静岡市葵区井川で14センチ、御殿場市で3センチの積雪を観測した。雪は山間部を中心に明け方まで降り続く見込みで、同気象台は中部北に大雪警報、伊豆、東部、西部北に大雪注意報を発令した。
 県警交通規制課などによると、積雪のため東名高速下り線の右ルートで大井松田−御殿場インター間が、同午後8時10分から通行止めになった。一般道は、東部の山間部を中心に25路線、33カ所積雪や路面凍結によるチェーン規制が続いている。

 

◆ 御殿場 馬場も真っ白  (静岡新聞 2006年2月7日夕刊1面)

 御殿場市中心部では、6日夜から7日朝にかけて雪に見舞われた。同市印野の乗馬クラブ「NPO法人乗馬普及振興センター」では、真っ白に雪化粧した馬場でポニーや道産子(どさんこ)が元気よく準備運動。

 

◆ 県内積雪 道路、鉄道影響続く 午後は気温上昇の見込み
  
(静岡新聞 2006年2月7日夕刊3面)

 県内は7日、東部や伊豆の山間部を中心に前日からの雪が降り積もった。積雪の影響で主要道路で通行止めやチェーン規制が行われているほか、一部鉄道に影響が出た。
 静岡地方気象台の観測によると、午前6時現在の各地の積雪は静岡市井川33センチ、御殿場市13センチなど。雪は明け方にほぼやみ、中部北、富士山南東、同南西地方に出されていた大雪注意報は解除された。
 低気圧の通過に伴い暖かく湿った空気が流れ込むため、午後にかけて気温が上がる見込み。各地の予想最高気温は三島14度、静岡、浜松13度、御前崎12度など。
 県警によると、午前9時半現在、東名高速下り線の神奈川県境−足柄サービスエリア間右ルートの1路線1カ所が通行止め。裾野市須山−同市十里木の国道469号など41路線54カ所がチェーン規制となっている。県内で道路凍結や雪に伴う交通事故は8件(軽傷人身事故1件、物損事故7件)発生した。このうち御殿場署管内が6件を占めた。
 JR東海静岡支社によると、山梨県身延町の身延線内船−甲斐大島駅間で積雪により竹が倒れ、撤去作業のため上り2本、下り1本が42−27分遅れた。乗客約180人に影響が出た。

 

◆ 一部チェーン規制続く 県内に積雪 (静岡新聞 2006年2月8日朝刊28面)

 県東部などの山間部を中心に雪が降った7日、積雪の影響で一部道路でチェーン規制が続いた。
 県警によると、積雪のため東名下り線の大井松田−御殿場右ルートで行われていた通行止めは午後3時40分に解除された。
 同11時現在、静岡市葵区久能尾−川根本町富士城の国道362号など15路線17カ所でチェーン規制となっている。

◎ 2006年3月14日 (西高東低型)

 

◆ 春はどこ?県内ブルブル 西部では雪 (静岡新聞 2006年3月15日朝刊29面)

 冬型の気圧配置となった県内は14日、全域で真冬並みの寒さとなった。気圧の谷に入った県西部には日本海側から雪雲が流れ込み、昼すぎに平野部を含めた広い地域で雪が舞った。
 静岡地方気象台の観測によると、県内各地の最高気温は静岡10.2度、浜松7.9度、三島10.3度。浜松では平年を5.8度下回った。
 牧之原市の東名高速牧之原サービスエリアでは午後3時ごろ、横殴りの雪が5分間ほど断続的に降った。駐車場に車を止めていた親子連れは突然の雪に戸惑いながら、急いで車に乗り込んだ。
 日本気象協会静岡支店は「冷え込みが続くのは15日の朝まで。日中は気温が上がり、春らしくなるだろう」とみている。


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