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2008年2月3日 (南岸低気圧型)
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◆ 県内積雪の予測 太平洋側で大雪の恐れ
(静岡新聞 2008年2月3日朝刊24面)
前線を伴った低気圧が日本の南海上を発達しながら東北東に進む影響で、2日夜から3日にかけて太平洋側を中心に大雪になる恐れがあり、気象庁は2日、東京都心などでも雪が積もる可能性があるとして、注意を呼び掛けた。
気象庁によると、3日までの降雪量予想は、いずれも山間部や山沿いの多いところで関東15−20センチ、東海10−20センチ、近畿20センチ、中国10−15センチ、四国20センチ、九州北部10センチの見込み。
平野部でも、関東5−15センチ、東海5−10センチ、近畿5センチ、中国5−10センチ、四国5センチの見込み。
気象庁は、交通障害に注意が必要としている。
県内でも、3日昼にかけて山間部を中心に大雪になる恐れがあるとして静岡地方気象台は2日、伊豆北、富士山南東、富士山南西、中部北、遠州北に大雪注意報を発令し、路面凍結や交通障害に注意を促している。
同気象台によると、3日午後6時までの降雪量は、東部の山間部で10センチ、県内全域の平野部でも5センチの積雪を見込んでいる。
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◆ 県東部に一時大雪警報 御殿場15センチ、井川(静岡)12センチ積雪
(静岡新聞 2008年2月4日朝刊1面)
前線を伴った低気圧が南海上を通過した影響で、県内は3日、山間部を中心にまとまった降雪に見舞われた。静岡地方気象台は一時、県東部に大雪警報を発令。積雪や路面凍結により交通機関が乱れたほか、休園やイベントを延期した行楽施設もあった。
同気象台の観測によると、御殿場市で15センチ、静岡市葵区井川で12センチの最大積雪量を観測した。東海道新幹線は沿線の降積雪区間で徐行運転を実施し、最大で22分の遅れが出た。熱海市の富士急マリンリゾートが運航する初島航路の定期船は往復6便を欠航した。
県警交通規制課によると、山間部や東部・伊豆地域の一部道路で通行止めとチェーン規制を継続中。「路面が凍結して滑りやすい場所がある。天候の変化に注意してほしい」と呼び掛けている。
静岡市山間部の県道が降雪で通行止めになったため、同市の市営スキー場「リバウェル井川」は同日に開催を予定していた「雪まつり」を17日に順延。伊豆ぐらんぱる公園(伊東市)や富士サファリパーク(裾野市)も積雪で臨時休園となった。
伊豆市湯ヶ島地区では車のタイヤチェーンを巻いたり、店舗や家の前で雪かき作業に追われる人の姿が目立った。
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◆ 都心も積雪3センチ 首都圏で100人超けが
(静岡新聞 2008年2月4日朝刊24面)
低気圧が日本の南海上を東北東に進んだ影響で3日、関東を中心に大雪となり、東京都心でも3センチの積雪を観測した。開催予定だった青梅マラソンが中止となり、羽田空港を中心に航空便が欠航。東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県では、転倒による骨折などで100人以上がけがをした。
気象庁によると、各地の最深積雪は河口湖(山梨)26センチ、宇都宮8センチ、横浜、甲府が7センチ、千葉6センチなど。関東甲信各都県に大雪注意報が出た。
日航、全日空は羽田空港着の便を中心に計143便の欠航を決め、乗客計約23300人に影響が出るなどした。
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◆ 立春は名ばかり…県内冷え込む
(静岡新聞 2008年2月4日夕刊1面)
4日は立春。前日、山間部を中心に降雪に見舞われた県内は、ほぼ全域で晴れ渡った。残雪と放射冷却の影響で冷え込み、御殿場市で氷点下4.8度の最低気温を観測するなど、各地で“春”とは名ばかりの朝を迎えた。
静岡地方気象台の観測によると、各地の最低気温は三島市氷点下1.3度、浜松市中区0.2度、御前崎市0.7度、静岡市駿河区1.2度、熱海市網代1.5度、石廊崎2.4度など。県中、東部で平年を2度前後下回った。
静岡市では、市街地に迫る山々もうっすらと雪化粧。稜線(りょうせん)の先には白銀に輝く富士山の姿が望めた。
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◆ 降雪影響 県内交通乱れ続く
(静岡新聞 2008年2月4日夕刊1面)
前日の降雪の影響で県内の交通機関の乱れは4日も続いた。JR御殿場線は下土狩−長泉なめり駅間の架線の凍結のため、午前6時10分ごろから約2時間にわたって全線で運転を見合わせた。上下線で14本が運休、9本の列車が最大で3時間半余り遅れ、約5500人の足が乱れた。JR身延線も上下線8本が運休するなど、約1400人に影響した。
県警交通規制課によると、凍結や積雪のため午前10時現在、東名高速道路御殿場インターチェンジ(IC)−大井松田IC(神奈川県)間の下り線右ルートなど24路線26カ所が通行止めになっているほか、国道136号(伊豆市上船原−土肥)など50路線64カ所がチェーン規制となっている。
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◆ 16路線、通行止め続く 県内、雪の影響で
(静岡新聞 2008年2月5日朝刊26面)
前日に降った雪と凍結の影響で県内の道路は4日午後も、主要道路の通行止めなどが続いた。
県警交通規制課などによると同日午後9時現在、伊豆市の国道414号の天城峠旧道など16路線16カ所が通行止め、国道362号(静岡市久能尾−川根本町藤代)など38路線52カ所でチェーンが必要となっている。
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◆ 大室山に積雪20センチ 山焼き5年ぶり延期か 伊東
(静岡新聞 2008年2月6日朝刊26面)
伊豆高原に春の訪れを告げる伊東市の大室山山焼きが10日に行われる予定だが、3日の積雪で延期の可能性が高まっている。同山周辺の積雪は約20センチで、大室山を管理する池観光開発は「当日までに温かい雨でも降って雪が解けないと」と気をもんでいる。
山焼きは毎年2月の第2日曜日に行われ、屋根や肥料に使用されていたカヤの育成を促すために行われている700年余り続く伝統行事。山肌の枯れ草を赤い炎が一気に焼き尽くす様子は伊東の風物詩となっている。
しかし、3日の積雪で山肌はすっぽりと雪に埋もれ、2日経過してもほとんど解けていない。山焼きの実施は当日、風が弱く山肌が乾燥しているのが条件で、10日には間に合わない可能性が高い。延期となれば実施日は17日となり、雨などで3回順延した平成15年以来、5年ぶりとなる。
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◆ 県内、交通規制続く 路面凍結に注意
(静岡新聞 2008年2月6日朝刊26面)
4日までの降雪と凍結の影響で、県内の道路は5日も、東部、伊豆地方を中心に通行止めなどの規制が続いた。
県警交通規制課のまとめでは、同日午後5時現在、箱根スカイラインなど12路線で通行止め、富士宮市粟倉−富士市大淵の国道469号など31路線39カ所でチェーン規制となっている。同課は、山間部や橋の上など、冷え込みの激しい場所での路面凍結に注意を呼び掛けている。
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