雪関連記事 (2007年度)

 2007年度(2007-2008年冬季)の静岡県内の雪に関連する新聞記事を紹介しています。
以下に紹介している新聞記事は、静岡新聞編集局情報調査部から転載許諾を得ています。


12月30日〜1月1日 1月17日・18日 1月20日・21日 1月23日 2月3日 2月6日 2月9日

◎ 2007年12月30日〜2008年1月1日 (西高東低型)

 

◆ 年の瀬の県内に寒波 水窪で積雪
  
(静岡新聞 2007年12月31日朝刊1面)

 気象庁は30日、冬型の気圧配置が強まり、日本海側を中心に大雪になる恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。同庁によると、日本海の上空に強い寒気が入り、甲府、京都、松江、岡山、広島、山口、徳島、高松、福岡などで初雪を観測するなど、列島は広い範囲で雪が降った。
 県内でも、浜松市天竜区水窪町で積雪があったほか、裾野市や御殿場市などの富士山ろくで雪が舞った。
 水窪町の池島地区では昼すぎから雪が舞い始め、夕方近くには約1センチの雪が積もって茶畑や民家の屋根を白く覆った。同地区に住む中村ふみ子さんは「積雪はこの冬初めて。毎年、1月中旬から2月ごろに積もるので、今年は少し早いようです」と話した。
 静岡地方気象台によると、冬型の気圧配置が強まる31日は日中も厳しい寒さとなり、強い風が吹く見通し。
 1月1日にかけて北日本、東日本、西日本の日本海側で大雪となり、太平洋側の平野部や中国、四国の瀬戸内海側でも雪が積もる所がある。

 

◆ スキー場ようやく営業 静岡・リバウェル井川 暖冬で開始「越年」
  
(静岡新聞 2008年1月3日朝刊29面)

 静岡市葵区井川の市営スキー場「リバウェル井川」が1日、今期の営業を開始した。同スキー場のオープンは昨年12月23日の予定だったが、暖冬の影響で人工降雪機による造雪が進まず、平成元年の営業開始以来、3度目の年を越してのオープンとなった。
 強い寒気の影響で、冬の青空が広がるスキー日和の中、ゲレンデでは開場を待ちわびたスキーヤーやスノーボーダーが初滑りを楽しんだ。また、ゲレンデ横の雪遊び広場では、親子連れがそり遊びに歓声を上げた。
 「雪が足りず一部滑走不可の状態ですが、なんとかオープン出来てほっとしています」とスキー場を運営するリバウェル井川運営組合の杉山光一組合長(72)。「今日のような寒さが続けば、遅れている造雪作業も進み、好コンディションでスキーが楽しめるようになるでしょう」と話した。
 3月9日までの午前8時半から午後4時まで無休で営業。車で来場の際は、タイヤチェーン等の滑り止めの準備を呼びかけている。問い合わせは同スキー場<電054(260)2316>へ。

◎ 2008年1月17・18日 (局地前線型・西高東低型)

 

◆ 兵越峠や山あい 日中も雪が残る 水窪、チェーン携帯を
  
(静岡新聞 2008年1月18日朝刊18面)

 厳しい冷え込みとなった17日朝、浜松市天竜区水窪町では、至る所でうっすらと雪が積もった。日が昇るにつれて雪は解けたが、長野県との県境、標高1168メートルの兵越峠や山あいの道路では、日中でも雪が残った。
 市街地から来た男性ドライバーは「雪のある上り坂でタイヤが空回りしてしまった。滑り止めが無ければ走れません」と話しながらタイヤチェーンを装着した。
 天竜署水窪分庁舎は「凍結した急こう配の道路では、スタッドレスタイヤだけでは不十分な場合も多い。タイヤチェーンなども携帯し、注意して走行してほしい」と呼び掛けている。

 

◆ 御殿場初雪 静岡ではツバキ開花
  
(静岡新聞 2008年1月18日夕刊1面)

 18日朝、冬型の気圧配置は弱まったものの、県内は上空の気圧の谷と前線の影響で雲に覆われ、御殿場市中心部では初雪となった。
 早朝から雪が舞い始めた同市東田中の秩父宮記念公園は、かやぶき屋根の母屋が雪化粧し、銀世界に包まれた。根上博園長は「冬の花々も咲き始める。散策を楽しんでいただければ」と話した。
 静岡地方気象台の観測によると、最低気温は静岡4.6度(平年1.5度)浜松2.1度(同2.2度)、三島2.6度(同0.2度)だった。19日は移動性高気圧に覆われ、朝から青空が広がる見込み。
 静岡地方気象台は18日、同気象台でツバキの開花を観測した。平年より12日、昨年より21日遅い開花となった。

◎ 2008年1月20・21日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県内、山間部で積雪 凍結、2路線通行止め
  
(静岡新聞 2008年1月21日朝刊31面)

 静岡地方気象台は20日、「雪に関する気象情報」を発表し、路面の凍結による交通障害などへの注意を呼び掛けた。
 同気象台の観測によると、前線を伴った低気圧が本州の南岸を通過する影響で、同日夜遅くから21日午前中にかけて雨、所によっては雪が降るという。20日午後6時から21日午後6時までの予想降雪量は、多いところで平野部3センチ、山間部10センチ。
 県警交通規制課などによると、20日午後11時現在、富士宮市馬返−富士市大淵の富士公園太郎坊線など2路線が凍結のため通行止め、函南町−伊豆の国市の伊豆スカイライン、富士宮市上井出−同猪之頭の県道朝霧富士宮線など23路線35カ所が積雪のためチェーン規制された。
 御殿場市中心部は20日夕方から雪が降り始めた。JR御殿場駅前では降りしきる雪の中、家路を急いだり、タクシーに乗り込んだりする人の姿が見られた。

 

◆ 大寒 県中東部で積雪
  
(静岡新聞 2008年1月21日夕刊1面)

 21日は二十四節気の「大寒」。県内は本州南岸を前線を伴った低気圧が通過した影響で山間部を中心に積雪を観測し、道路の通行止めやチェーン規制など、交通機関に乱れが出た。
 静岡地方気象台によると、同日午前6時までに御殿場市で10センチ、静岡市葵区井川で4センチを記録した。最低気温は各地で軒並み平年より高めだったものの、引き続き前線の影響が残るため、曇り空が続き、最高気温は静岡市で7度、浜松市、三島市で6度と冷え込み厳しい一日となりそう。
 県警交通規制課などによると、積雪のため21日午前0時から通行止めになっていた東名高速道路下り線右ルートの大井松田IC−御殿場IC間は午前11時に規制解除となった。一般道では伊東大仁線の伊豆の国市亀石峠−伊豆の国市田原野な10路線で積雪のため通行止め、46路線76カ所でチェーン規制となっている。
 伊東市の伊豆高原では約1年ぶりに積雪を記録し、大室山は真っ白に。ふもとのさくらの里では約10センチ積もり、親子らが雪遊びを楽しんだ。

 

◆ 銀世界ブルっ、雪合戦歓声 御殿場で積雪10センチ
  
(静岡新聞 2008年1月22日朝刊17面)

 御殿場市は20日夜から雪となり、21日朝には10センチの積雪を記録した。市内は一面に銀世界が広がった。
 同市萩原の御殿場小は、校庭がすっかり雪で覆われた。児童は滑らないように足元に注意して歩き、雪をつかんだり、丸めたりして歓声を上げた。
 静岡地方気象台によると、御殿場市の朝の最低気温は0度、日中の最高気温は1.4度となった。最高気温は平年に比べ6度ほど低かった。

 

◆ 雪だるまできた 伊豆
  
(静岡新聞 2008年1月22日朝刊17面)

 大寒の21日、伊豆市内では山間部を中心にこの冬初めての降雪を観測し、住民は雪かきなどの作業に追われた。
 県沼津土木事務所修善寺支所によると、沼津市との境の戸田峠で約30センチ、船原峠付近の国道136号でも20センチ近くの降雪を記録し、県道が一時通行止めになるなど交通の乱れが生じた。
 伊豆市立湯ケ島幼稚園では約30人の園児が真っ白のじゅうたんとなったグラウンドで大はしゃぎ。白い息を吐きながら雪合戦や雪だるまづくりに興じた。

 

◆ 県内事故相次ぐ 積雪など影響
  
(静岡新聞 2008年1月22日朝刊28面)

 前線を伴った低気圧の通過で御殿場や静岡市葵区井川など、山間部を中心に積雪を観測した県内は21日、最高気温が静岡市葵区井川で0.5度となるなど、各地で平年を4−5度下回り、厳しい冷え込みになった。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最高気温は三島市で6.3度、静岡市で6.6度、浜松市で4.9度。22日は日中、晴れ間がのぞくところもあるが、気圧の谷の影響で午後から再び雲が多くなる見込み。
 積雪などの影響で交通事故や規制による通行止めも相次いだ。県内各警察署のまとめでは、21日午後9時現在、御殿場署管内でスリップ事故などが原因とみられる事故が15件あったほか、各地で少なくとも5件の事故が発生した。県警交通規制課によると、藤枝黒俣線の藤枝市瀬戸ノ谷−静岡市葵区久能尾など6路線で通行止め。60路線94カ所でチェーン規制されている。

 

◆ 山間部中心に交通規制続く 県内
  
(静岡新聞 2008年1月22日夕刊2面)

 県内は22日、山間部を中心に積雪による交通規制が続いたほか磐田、浜松両市の国道150号遠州大橋が路面凍結で午前4時から約4時間にわたって全面通行止めとなった。通行止めの直前に同橋上では物損事故2件が起きた。県道路公社西部管理センターは「凍結による通行止めは3、4年ぶり」としている。
 県警交通規制課のまとめでは、午前8時半現在、県道朝霧富士宮線の富士宮市上井出−富士宮市猪之頭のほか、7路線で通行止め。60路線95カ所でチェーン規制となっている。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最低気温は御殿場市で氷点下4.6度、三島市氷点下1.8度、浜松市0.1度、静岡市0.9度などで、平年より1度ほど低かった。県内は低気圧の影響で22日夜から雨や雪の降る所が多い見込みで、23日の最低気温は平年並みと予想している。

◎ 2008年1月23日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県内、昼まで大雪の恐れ
  
(静岡新聞 2008年1月23日朝刊16面)

 静岡地方気象台は22日、「大雪に関する気象情報」を発表した。23日未明から昼にかけての大雪や路面の凍結などによる交通障害に注意を呼び掛けた。
 同気象台によると、本州の南海上を低気圧が通過するのに伴い、23日昼頃までにいずれも多い所で東部の山間地15センチ、中部北、遠州北、伊豆北の山間地10センチ、東部の平野部5センチの降雪がある見込み。

 

◆ チェーン装着かじかむ手 県東部に積雪
  
(静岡新聞 2008年1月23日夕刊1面)

 23日朝、県東部、伊豆、中部の山間地を中心に雪が降り、道路の通行止めやチェーン規制が行われた。御殿場・小山地区では前日までの積雪も残り、国道138号などではタイヤチェーンを装着する車の列ができた。

 

◆ 御殿場で積雪7センチ 県東部で道路規制
  
(静岡新聞 2008年1月23日夕刊3面)

 本州の南の海上を低気圧が通過する影響で、23日午前9時現在、御殿場市で7センチ、静岡市葵区井川で2センチの積雪があった。天候は昼過ぎには回復するという。
 静岡地方気象台の観測によると、日中の予想最高気温は、静岡市駿河区で8度、浜松市中区で8度、三島市で7度と、各地で平年を1−3度ほど下回る見込み。同気象台は、路面の凍結や交通障害に注意を呼び掛けている。
 県警交通規制課によると、午前9時現在、芦ノ湖スカイラインや、小山町竹之下−同町足柄峠交差点の御殿場大井線など4路線4カ所で通行止め。47路線75カ所でチェーン規制を敷いている。

 

◆ 東京都心、うっすら雪化粧 この冬一番の寒さに
  
(静岡新聞 2008年1月23日夕刊3面)

 低気圧の接近で23日未明から、関東甲信地方は広い範囲で雪になり、東京都心でも建物の屋根などにうっすら雪が積もった。横浜市でも初雪を観測、少量の積雪となった。東京都心の積雪は2年ぶり。
 東京は午前中の気温が1.1度まで下がり、予想最高気温も4度とこの冬一番の寒さに。コートの襟を立てて足元を気にしながら仕事に向かう人たちの姿が見られた。
 気象庁によると、夕方までの予想降雪量はいずれも多い所で、長野県15センチ、関東地方北部と南部の山沿い10センチ、南部の平野部5センチなど。東京23区でも最大3センチの降雪になる見通し。

 

◆ 県内、路面凍結に注意
  
(静岡新聞 2008年1月24日朝刊30面)

 23日の県内は、昼前まで東部や中部の山間部で雪が降ったが、午後からは天候が回復して各地で曇り空となった。県警は、降り続いた雨や雪による路面の凍結に注意を呼び掛けている。
 県警交通規制課のまとめでは、午後5時現在、芦ノ湖スカイラインなど5路線5カ所で通行止め。43路線66カ所でチェーン規制が敷かれている。
 静岡地方気象台によると、冬型の気圧配置となる24日の県内は、おおむね晴れ、予想最高気温は平年並みの見込み。

◎ 2008年2月3日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県内積雪の予測 太平洋側で大雪の恐れ
  
(静岡新聞 2008年2月3日朝刊24面)

 前線を伴った低気圧が日本の南海上を発達しながら東北東に進む影響で、2日夜から3日にかけて太平洋側を中心に大雪になる恐れがあり、気象庁は2日、東京都心などでも雪が積もる可能性があるとして、注意を呼び掛けた。
 気象庁によると、3日までの降雪量予想は、いずれも山間部や山沿いの多いところで関東15−20センチ、東海10−20センチ、近畿20センチ、中国10−15センチ、四国20センチ、九州北部10センチの見込み。
 平野部でも、関東5−15センチ、東海5−10センチ、近畿5センチ、中国5−10センチ、四国5センチの見込み。
 気象庁は、交通障害に注意が必要としている。
 県内でも、3日昼にかけて山間部を中心に大雪になる恐れがあるとして静岡地方気象台は2日、伊豆北、富士山南東、富士山南西、中部北、遠州北に大雪注意報を発令し、路面凍結や交通障害に注意を促している。
 同気象台によると、3日午後6時までの降雪量は、東部の山間部で10センチ、県内全域の平野部でも5センチの積雪を見込んでいる。

 

◆ 県東部に一時大雪警報 御殿場15センチ、井川(静岡)12センチ積雪
  
(静岡新聞 2008年2月4日朝刊1面)

 前線を伴った低気圧が南海上を通過した影響で、県内は3日、山間部を中心にまとまった降雪に見舞われた。静岡地方気象台は一時、県東部に大雪警報を発令。積雪や路面凍結により交通機関が乱れたほか、休園やイベントを延期した行楽施設もあった。
 同気象台の観測によると、御殿場市で15センチ、静岡市葵区井川で12センチの最大積雪量を観測した。東海道新幹線は沿線の降積雪区間で徐行運転を実施し、最大で22分の遅れが出た。熱海市の富士急マリンリゾートが運航する初島航路の定期船は往復6便を欠航した。
 県警交通規制課によると、山間部や東部・伊豆地域の一部道路で通行止めとチェーン規制を継続中。「路面が凍結して滑りやすい場所がある。天候の変化に注意してほしい」と呼び掛けている。
 静岡市山間部の県道が降雪で通行止めになったため、同市の市営スキー場「リバウェル井川」は同日に開催を予定していた「雪まつり」を17日に順延。伊豆ぐらんぱる公園(伊東市)や富士サファリパーク(裾野市)も積雪で臨時休園となった。
 伊豆市湯ヶ島地区では車のタイヤチェーンを巻いたり、店舗や家の前で雪かき作業に追われる人の姿が目立った。

 

◆ 都心も積雪3センチ 首都圏で100人超けが
  
(静岡新聞 2008年2月4日朝刊24面)

 低気圧が日本の南海上を東北東に進んだ影響で3日、関東を中心に大雪となり、東京都心でも3センチの積雪を観測した。開催予定だった青梅マラソンが中止となり、羽田空港を中心に航空便が欠航。東京、千葉、神奈川、埼玉の1都3県では、転倒による骨折などで100人以上がけがをした。
 気象庁によると、各地の最深積雪は河口湖(山梨)26センチ、宇都宮8センチ、横浜、甲府が7センチ、千葉6センチなど。関東甲信各都県に大雪注意報が出た。
 日航、全日空は羽田空港着の便を中心に計143便の欠航を決め、乗客計約23300人に影響が出るなどした。
 

◆ 立春は名ばかり…県内冷え込む
  
(静岡新聞 2008年2月4日夕刊1面)

 4日は立春。前日、山間部を中心に降雪に見舞われた県内は、ほぼ全域で晴れ渡った。残雪と放射冷却の影響で冷え込み、御殿場市で氷点下4.8度の最低気温を観測するなど、各地で“春”とは名ばかりの朝を迎えた。
 静岡地方気象台の観測によると、各地の最低気温は三島市氷点下1.3度、浜松市中区0.2度、御前崎市0.7度、静岡市駿河区1.2度、熱海市網代1.5度、石廊崎2.4度など。県中、東部で平年を2度前後下回った。
 静岡市では、市街地に迫る山々もうっすらと雪化粧。稜線(りょうせん)の先には白銀に輝く富士山の姿が望めた。

 

◆ 降雪影響 県内交通乱れ続く
  
(静岡新聞 2008年2月4日夕刊1面)

 前日の降雪の影響で県内の交通機関の乱れは4日も続いた。JR御殿場線は下土狩−長泉なめり駅間の架線の凍結のため、午前6時10分ごろから約2時間にわたって全線で運転を見合わせた。上下線で14本が運休、9本の列車が最大で3時間半余り遅れ、約5500人の足が乱れた。JR身延線も上下線8本が運休するなど、約1400人に影響した。
 県警交通規制課によると、凍結や積雪のため午前10時現在、東名高速道路御殿場インターチェンジ(IC)−大井松田IC(神奈川県)間の下り線右ルートなど24路線26カ所が通行止めになっているほか、国道136号(伊豆市上船原−土肥)など50路線64カ所がチェーン規制となっている。

 

◆ 16路線、通行止め続く 県内、雪の影響で
  
(静岡新聞 2008年2月5日朝刊26面)

 前日に降った雪と凍結の影響で県内の道路は4日午後も、主要道路の通行止めなどが続いた。
 県警交通規制課などによると同日午後9時現在、伊豆市の国道414号の天城峠旧道など16路線16カ所が通行止め、国道362号(静岡市久能尾−川根本町藤代)など38路線52カ所でチェーンが必要となっている。

 

◆ 大室山に積雪20センチ 山焼き5年ぶり延期か 伊東
  
(静岡新聞 2008年2月6日朝刊26面)

 伊豆高原に春の訪れを告げる伊東市の大室山山焼きが10日に行われる予定だが、3日の積雪で延期の可能性が高まっている。同山周辺の積雪は約20センチで、大室山を管理する池観光開発は「当日までに温かい雨でも降って雪が解けないと」と気をもんでいる。
 山焼きは毎年2月の第2日曜日に行われ、屋根や肥料に使用されていたカヤの育成を促すために行われている700年余り続く伝統行事。山肌の枯れ草を赤い炎が一気に焼き尽くす様子は伊東の風物詩となっている。
 しかし、3日の積雪で山肌はすっぽりと雪に埋もれ、2日経過してもほとんど解けていない。山焼きの実施は当日、風が弱く山肌が乾燥しているのが条件で、10日には間に合わない可能性が高い。延期となれば実施日は17日となり、雨などで3回順延した平成15年以来、5年ぶりとなる。

 

◆ 県内、交通規制続く 路面凍結に注意
  
(静岡新聞 2008年2月6日朝刊26面)

 4日までの降雪と凍結の影響で、県内の道路は5日も、東部、伊豆地方を中心に通行止めなどの規制が続いた。
 県警交通規制課のまとめでは、同日午後5時現在、箱根スカイラインなど12路線で通行止め、富士宮市粟倉−富士市大淵の国道469号など31路線39カ所でチェーン規制となっている。同課は、山間部や橋の上など、冷え込みの激しい場所での路面凍結に注意を呼び掛けている。

◎ 2008年2月6日 (南岸低気圧型)

 

◆ 芦ノ湖スカイライン 積雪で新たに規制
  
(静岡新聞 2008年2月7日夕刊18面)

 積雪の影響で県内は7日、新たに芦ノ湖スカイラインの函南町桑原箱根峠−裾野市湖尻峠が通行止めになった。
 県警交通規制課のまとめでは、午前7時現在、7路線9カ所で通行止め、主要地方道熱海箱根峠線笹尻−熱海峠など35路線48カ所でチェーン規制となっている。

◎ 2008年2月9日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県内降雪恐れ 山間部10−15センチ 平野部3−5センチ
  
(静岡新聞 2008年2月9日朝刊30面)

 気象庁は8日、四国から東北南部にかけての太平洋側で、9日から10日にかけて広範囲で雪となり、平地でも雪が積もる恐れがあるとして、交通障害や路面の凍結などに注意を呼び掛けた。
 9日朝には、本州南海上に前線を伴った低気圧が発生し、発達しながら関東沖に進む見込み。
 静岡地方気象台によると、県内は9日昼過ぎから10日未明にかけて雨、所によっては雪が降るという。9日午後までの予想降雪量は、東部・伊豆地方で山間部15センチ、平野部5センチ、中部・西部地方は、山間部10センチ、平野部3センチを見込んでいる。

 

◆ 太平洋側大雪の恐れ
  
(静岡新聞 2008年2月9日夕刊2面)

 前線を伴った低気圧が日本の南海上を発達しながら関東沖に進む影響で、9日から10日朝にかけて四国から東北南部の太平洋側では、平地でも雪が積もる恐れがあり、気象庁は9日、交通障害や路面の凍結に注意を呼び掛けた。

 

◆ 県東部、山間部で雪 接触事故や新幹線遅れ
  
(静岡新聞 2008年2月10日朝刊29面)

 低気圧の影響を受けた県内は9日、山間部を中心に降雪に見舞われた。静岡地方気象台は、遠州北と中部北、東部、伊豆北の各地で10日夕までの降雪量を15センチと予想。交通障害や路面凍結に注意を呼び掛けている。
 御殿場市では9日午後から雪が舞い始め、瞬く間に街並みを覆った。小山町の国道138号では同日午後2時40分ごろ、乗用車が凍結した路面でスリップし、乗客約10人を乗せた路線バスと接触する事故があった。
 浜松市天竜区水窪町では、昼過ぎから雪が舞い始め、夕方になると勢いを増して降りしきった。日没後は、同町中心部の商店街の道路にうっすらと雪が積もった。
 地元の人は、「今年に入って何度も降っているが、今日の雪が一番大粒」と話した。
 雪の影響で、東海道新幹線は浜松−新大阪間で徐行運転し、最大で約30分の遅れが出た。東名高速は大井松田インターチェンジ(IC)−御殿場ICまでの区間で下り線右ルートが通行止め。県警交通規制課によると、山間部と県東部の一部道路で通行止めやチェーン規制の措置が取られている。

 

◆ 県内山間部中心に雪で交通に乱れ
  
(静岡新聞 2008年2月11日朝刊26面)

 9日夜をピークに降った雪の影響で、県内は10日も東部、山間部を中心に交通が乱れた。9日夕の降り始めから10日にかけ、御殿場署管内では積雪や路面凍結などによる人身事故が3件、物損事故が21件発生。山間部を擁する富士宮署や大仁署などの管内でも、数件の物損事故があった。
 東海道新幹線は10日、始発から上下線で徐行運転し、合計29本が最大37分遅れ、約3万2千人の足が乱れた。山間部を中心に一部道路で通行止めなどの交通規制が続いている。不通となっていた東名高速道路大井松田インターチェンジ(IC)−御殿場ICの下り線右ルートは同日午後、通行止めが解除された。
 静岡地方気象台によると、9日から10日までに、静岡市葵区井川と御殿場市で10センチの最大積雪量を観測した。


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