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2010年2月1・2日 (南岸低気圧型)
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◆ 御殿場 銀世界
(静岡新聞 2010年2月2日夕刊1面)
県内上空に寒気が入り込んだ影響で1日夜から雪が降った御殿場市内は2日朝、積雪で一面の銀世界となった。
JR御殿場線の線路が白地のキャンパスに直線を描き、民家や大きな建物の屋根も雪に覆われた。駐車場には車の走った跡が黒字の園やラインを浮き上がらせた。
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◆ 御殿場、積雪5.5センチ 東部などで交通規制
(静岡新聞 2010年2月2日夕刊3面)
南海上を進んだ低気圧の影響で上空に寒気が入り込んだ県内は1日夜から2日にかけて、東部、伊豆の山間部を中心に雪が降り、積雪や凍結で交通機関に乱れが出た。
静岡地方気象台によると、御殿場市では5.5センチの積雪があった。市街地は白く覆われ、住民は早朝から雪かきに追われた。慎重に足元を確かめながら通園路を歩く親子連れの姿も見られた。静岡市葵区井川でも4センチの積雪を観測した。
県警交通規制課によると午前11時現在、伊豆スカイラインや箱根スカイラインなど7路線7カ所が通行止め。36路線49カ所でチェーン規制が行われている。
東海道新幹線は始発から、JR品川−小田原駅間で速度を落として運転し、約2800人に影響が出た。
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◆ 「踊子」舞台白銀に染まる 伊豆・天城山中
(静岡新聞 2010年2月3日朝刊18面)
1日夜の降雪で2日、伊豆市湯ケ島の天城山中に銀世界が広がった。観光客やトレッキンググループが、雪の天城山を満喫した。
「伊豆の踊子」の舞台となった旧天城トンネル(標高708メートル)付近では、約6センチの積雪となった。観光客がトンネルの中から見える白銀の世界に見入ったり、写真を撮って楽しんだりする姿が見られた。
東京都から訪れたトレッキンググループ代表の松本平八郎さん(61)は「雪の天城山を歩けるなんて、めったにないこと。一歩ずつ踏みしめながら、一生の思い出にしたい」と話した。
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◆ 県東部2路線通行止め続く
(静岡新聞 2010年2月3日夕刊2面)
県東部を中心に1日夜から2日朝に降った雪の影響で、県警交通規制課によると、3日午前7時現在、県道熱海函南線(函南町平井−同町桑原箱根峠)、県道仙石原新田線(裾野市湖尻峠−同市深良)の2路線で通行止め、26路線33カ所でチェーン規制が続いている。
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◆ 富士山周辺は一面の雪景色 シカもひょっこり
(静岡新聞 2010年2月6日朝刊23面)
富士山周辺の牧草地や富士山スカイライン沿線で、一面の銀世界が広がっている。晴天に恵まれた5日、雪の中の富士山を撮影するアマチュアカメラマンの姿が至る所で見られた。
裾野市須山の「忠ちゃん牧場」周辺では、今月1日夜に降った雪がいまだに解けずに残っている。神奈川県川崎市から撮影に訪れた安原範夫さん(67)は「雪の中の富士山は格別。朝日で白い世界がオレンジ色に染まる瞬間を撮りたい」と声を弾ませた。
標高1240メートルに位置する富士宮市の富士山スカイライン西臼塚駐車場付近では、道路脇に1メートル近く積み上げられた雪の中から、野生のシカが時々姿を見せてドライバーを和ませた。
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