雪関連記事 (2011年度)

 2011年度(2011-2012年冬季)の静岡県内の雪に関連する新聞記事を紹介しています。
以下に紹介している新聞記事は、静岡新聞編集局情報調査部から転載許諾を得ています。


12月25・26日 1月11・12日 1月16・17日 1月19・20日 1月24日 2月2日 2月29日 3月25日

◎ 2011年12月25・26日 (西高東低型)

 

◆ 水窪ほんのり雪化粧 
  
(静岡新聞 2011年12月26日夕刊1面)

 冬型の気圧配置が強まり、連休に続き全国各地で厳しい冷え込みとなった26日朝、県内は九つの観測所で今季最低気温を記録した。
 静岡地方気象台によると、御殿場で氷点下5.3度、石廊崎で4.4度、浜松で0.9度など。いずれも平年を2〜4度下回った。
 浜松市天竜区水窪町や佐久間町では民家の屋根や車にうっすらと雪が積もり、銀世界が広がった。

◎ 2012年1月11・12日 (局地前線型)

 

◆ 沼津で幻想的な「海霧」 県内厳しい寒さ 
  
(静岡新聞 2012年1月12日夕刊1面)

 全国的に冬型の気圧配置が強まった12日朝、県内上空に寒気が流れ込み、各地で厳しく冷え込んだ。
 静岡地方気象台によると、午前7時までに、川根本町で氷点下7.2度、御殿場市で同4.6度、静岡市駿河区で同0.8度、浜松市中区で同0.5度の最低気温をそれぞれ観測した。
 沼津市の江浦湾や内浦湾などでは、厳寒期の早朝に見られる海霧が出現した。海水で温められた湾内の空気に冷たい外気が流れ込むことによって発生する霧の一種。地元では「しおくずばんば」と呼ばれている。
 海岸から南方を眺めると、うっすら雪化粧した伊豆半島の山並みが海霧の上に浮かんでいるように見えた。

 

◆ 校庭一面真っ白 伊豆・月ヶ瀬小 児童ら早速「雪合戦」 
  
(静岡新聞 2012年1月13日朝刊20面)

 今季一番の冷え込みになった11日夜から12日朝にかけて、伊豆地域の山間部で積雪があり、伊豆市内では平地でも積雪した。平地の積雪は今季初めて。
 天城峠や船原峠、亀石峠などの幹線道路で積雪があり、一部路線でチェーン規制を行ったが、交通の大きな混乱はなかった。平地の積雪は午前中のうちに解けて消えた。
 市立月ヶ瀬小(児童数65人)では登校した児童が雪の積もった校庭に繰り出し、雪遊びを楽しんだ。同級生と雪合戦を楽しんだ3年の村田典弥君は「雪が降るのは珍しいのでわくわくした。山が真っ白できれいだった」と笑顔で語った。

◎ 2012年1月16・17日 (南岸低気圧型)

 

◆ 御殿場、小山は一面白銀 園児ら雪山作り、雪合戦に歓声
  
(静岡新聞 2012年1月18日朝刊20面)

 16日夜から17日朝の降雪で、御殿場市や小山町の広い範囲で雪景色が広がった。
 標高約800メートルの小山町須走では10〜15センチの積雪となった。駐車場の雪かきをしていた地元の菅沼利光さん(75)は「雪かきをするほど積もったのは、この冬初めて。今年の寒さは特に厳しい」と話した。
 同町立すばしり保育園では、長靴姿の園児が園庭に飛び出して、ふわふわの雪の感触を楽しんだ。間近に迫る雪化粧の富士山を背に、雪山作りや雪合戦に歓声を上げていた。

 

◆ 県内で路面凍結 一時通行止め
  
(静岡新聞 2012年1月18日夕刊2面)

 積雪や冷え込みによる路面凍結の影響で県内は18日午前、浜松市南区と磐田市をつなぐ国道150号の遠州大橋、静岡市葵区の国道1号静清バイパス平和インター流入口が一時通行止めになった。通勤時間帯と重なったため、周辺で渋滞が発生した。
 県警交通規制課によると、午前7時現在、県内の山間地を中心に31路線42カ所でチェーン規制が敷かれた。

 

◆ 富士山やっと雪化粧 富士宮・朝霧高原
  
(静岡新聞 2012年1月19日朝刊20面)

 冬場に入って晴天が続いた影響で、例年に比べて積雪量の少なかった富士山がようやく雪化粧した。富士宮市根原の「道の駅」朝霧高原では18日、中腹まで冠雪した富士山がお目見えし、展望台で記念撮影する利用者の姿が目立った。
 同市内では昨年12月9日以降、降水量ゼロの日が続いていたが、16日から17日にかけての降雪で富士山もやっと真冬の装いになった。標高約900メートルの「道の駅」朝霧高原では展望台周辺に銀世界が広がり、運転者や同乗者が休憩時間を利用して牧歌的な雪景色を楽しんだ。

 

◆ 動物、雪と戯れる 富士サファリパーク
  
(静岡新聞 2012年1月19日朝刊20面)

 16日夜から17日朝の降雪で、裾野市須山の富士サファリパークは一面の銀世界となった。雪は17日中にほぼ解けてしまったが、寒さに強い動物が1日限りの雪景色を楽しんだ。
 アムールトラは雪の中を悠々と歩き回り、美しい毛並みと純白の背景のコントラストで来園者の目を引いた。
 アメリカグマは、雪の中でじゃれ合って、わざと転んで雪まみれになったり、雪山を掘ったりと雪遊びに夢中になっていた。
 同施設は標高約850メートルに位置し、毎朝氷点下5度ほどまで冷え込むという。飼育担当者は「毎年、何度か雪が積もる。次の機会にぜひ、雪の中の動物たちを楽しんでほしい」と話す。

 

◆ 富士で雪遊び さくら台幼稚園児 
  
(静岡新聞 2012年1月21日朝刊19面)

 富士市中之郷のさくら台幼稚園(大嶽素宏園長)は18日、雪が残る同市北松野のはたご池公園で雪遊びを楽しんだ。
 3歳児の園児44人が辺り一面に降り積もった雪の感触を楽しみながら、公園の中を走り回った。
 子どもたちは小さな雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりして、思い思いの時間を過ごした。

◎ 2012年1月19・20日 (南岸低気圧型)

 

◆ 寒さに負けない! 県東部で積雪 
  
(静岡新聞 2012年1月20日夕刊1面)

 南海上を東に通過する低気圧と北から流れ込んだ寒気の影響で静岡県内は19日夜から20日午前にかけて、東部の山間部を中心に雪が降った。交通網も一部乱れた。
 静岡地方気象台によると、小山町では20日午前9時半に6センチの積雪を観測した。御殿場市内でも平野部で数センチの雪が積もり、除雪車が今季初めて出動した。市立御殿場小では、帽子や手袋をした小学生が身を寄せながら登校した。
 箱根スカイラインなど9路線10カ所が通行止めになり、国道1号の函南町桑原など41路線75カ所でチェーン規制が敷かれた(午前10時現在まとめ)。県富士土木事務所によると、チェーン規制された県道清水富士宮線は、富士宮市上井出で15センチ近い積雪があった。東名高速道は裾野インターチェンジ以東の上下線で除雪のため、制限速度が50キロに規制された。

◎ 2012年1月24日 (局地前線型)

 

◆ 伊豆の山間部はうっすら雪景色 「雪かき今年は3回目」 
  
(静岡新聞 2012年1月25日朝刊20面)

 24日夜半に降った雪で、伊豆の山間部はうっすら雪景色となった。伊豆市湯ヶ島の道の駅「天城越え」では、同日朝までに2センチほどに積もった雪が駐車場全体を白く覆った。
 同施設内の惣菜店の店員、村山美知子さん(57)は、「雪かきは年明けから今日で3回目。今年は雪が多くて大変ですが、子連れの観光客は天城の雪景色を楽しんでいます」と話しながら、店舗の雪かきに励んだ。
 駐車場の脇には、今月20日に15センチほど積もった雪が除雪車によって積み上げられ、高さ1メートルほどの雪山になっている。観光客が珍しそうに見入ったり、手にとって冷たさを実感する姿が見られた。道の駅に隣接する「昭和の森会館」の関係者は、「これからも積雪が予想される。スタッドレスタイヤなどの冬装備を忘れずに」と呼び掛けている。

 

◆ 園内の積雪や凍結で臨時休業 河津バガテル公園 
  
(静岡新聞 2012年1月25日朝刊20面)

 河津町峰の河津バガテル公園は24日、園内の積雪や凍結の影響で臨時休業した。
 同公園によると、園内の階段や勾配のある場所が凍っていて、駐車場やバラ園の芝生にも数センチほど雪が積もっていたという。入園者の安全を確保するため、同日午前10時、臨時休業とした。ゲート前に張り出された臨時休業の張り紙を見て、引き返す観光客の姿も見られた。

 

◆ 伊豆の国ではあられ 数分間、道路を白く染める 
  
(静岡新聞 2012年1月25日朝刊20面)

 伊豆の国市の一部地域で24日午前、あられが降った。
 同市田京では同日午前8時50分ごろ、直径数ミリのあられが数分間にわたり降った。無数の白い粒がパチパチと音を立て地面に落ち、一時的に道路を白く染めたが、すぐに溶けて消えた。氷の粒が急激に凍って固まった「雪あられ」とみられる。
 静岡地方気象台によると、伊豆地方は当時、寒気が入り込んだ上に大気の状態が不安定で、あられが降りやすい気象条件だった。

◎ 2012年2月2日 (西高東低型)

 

◆ 浜松・細江一面銀世界 
  
(静岡新聞 2012年2月2日夕刊2面)

 2日朝、強い冬型の気圧配置の影響で、県内は西部地区を中心に冷え込み、浜松市内では北区細江町など平野部や山間部の各地で積雪を観測した。
 路面凍結などによる交通事故も相次ぎ、浜松市消防局によると、市内では車同士の衝突やバイクの転倒などで5人が負傷し、病院に搬送された。
 東海道新幹線も同日、積雪のため、始発から浜松−新大阪間などで速度を落として運転した。この区間を通る列車に30分程度の遅れが出た。
 細江町では同日未明から雪が降り、辺り一面銀世界となった。登校時間に重なった中学生たちは、スリップしないように慎重に自転車をこいで、学校に向かった。天竜浜名湖鉄道の列車も、雪化粧した街並みを駆け抜けた。

 

◆ 県内冷え込み 今冬一番 佐久間-8.1度 史上最低
  
(静岡新聞 2012年2月3日夕刊3面)

 上空の強い寒気と放射冷却の影響で県内は3日朝、全域でこの冬一番の冷え込みになった。浜松市天竜区佐久間では観測史上最低の氷点下8.1度を午前7時前に観測した。積雪や凍結のため、山間部を中心に道路の通行規制も行われている。
 同日午前9時までの最低気温は、静岡市葵区井川で氷点下11.3度、三島市で氷点下6.3度、松崎町で2月の観測史上最低の氷点下6度だった。
 県警交通規制課によると午前7時現在、御殿場市の国道138号など43路線30カ所でチェーン規制が敷かれた。
 静岡地方気象台によると、県内の冷え込みは今朝がピークで、4日以降は平年並みの気温に戻る見込み。

◎ 2012年2月29日 (南岸低気圧型)

 

◆ 県東部中心に大雪 5市町警報、交通に乱れ 
  
(静岡新聞 2012年2月29日夕刊3面)

 低気圧に伴う雨雲が広がり、北東から冷たい空気が入り込んだ県内は29日、県東部の山間部を中心に大雪になった。大雪の影響で鉄道のダイヤが乱れ、東名高速道の一部区間が通行止めになった。静岡地方気象台は同日午前、御殿場市、裾野市など5市町に一時、大雪警報を発令し、交通の乱れなどへの警戒を呼び掛けた。
 同気象台によると、積雪量は29日午前9時現在、御殿場市23センチ、静岡市葵区井川2センチなど。3月1日午前6時までに、山間部を中心に、県東部と伊豆で10センチ、県中部で5センチ、県西部で2センチの降雪になる見通し。
 県警によると、東名高速道は雪によるスリップ事故などが発生した影響で、上り線沼津−大井松田インターチェンジ(IC)間が29日午前9時半ごろから、下り線御殿場−大井松田IC間が午前10時ごろから、それぞれ通行止めになった。国道469号など10路線13カ所が通行止めになり、40路線59カ所がチェーン規制になった。
 JR東海によると東海道新幹線は品川−熱海間で29日の始発から速度を落として運転。下りで約10分、上りで約5分の遅れが出た。
 御殿場市では、未明から湿った雪が降り続き、今季一番の積雪となった。路線バスにも大幅な遅れが出て、通勤、通学の足を直撃した。御殿場市役所では、市職員が市有車の上に30センチほど積もった雪を落とすなど雪かきに追われた。

 

◆ 伊豆山間部 大雪被害通行止め相次ぐ 事故や「立ち往生」も 
  
(静岡新聞 2012年3月1日朝刊21面)

 29日未明から昼ごろにかけて伊豆半島では大雪となり、幹線道路で通行止めやチェーン規制が相次いだ。山間部の積雪は20〜30センチに上り、スリップによる追突事故が多発、立ち往生する車両もあった。
 大仁署によると、伊豆スカイライン全線をはじめ旧中伊豆バイパスや亀石峠、天城峠など中伊豆地域と伊豆東海岸を結ぶ幹線道路は軒並み通行止めで、その他の区間もチェーン規制となった。
 同署管内では28日夜から29日正午までに11件の事故(物損)が発生し、スリップして対向車線にはみ出したり、追突したりする事故が目立った。トレーラーが道路をふさいだ区間もあった。
 山間部の住民は朝から除雪作業に追われ、雪かきをしていた伊豆の国市下畑の男性(62)は「これほどの積雪は近年記憶にない」と驚いていた。一部区間は通行止めが解除されたが、同署は1日朝も路面凍結に注意を呼び掛けている。

 

◆ 伊東で230戸が停電
  
(静岡新聞 2012年3月1日朝刊21面)

 29日午前8時25分ごろ、伊東市宇佐美の約230戸が停電し、約2時間後に復旧した。東京電力伊豆支社によると、積雪により高圧配電線が樹木に接触したことが原因という。

◎ 2012年3月25日 (西高東低型)

 

◆ 家も畑もうっすら雪化粧 浜松・水窪
  
(静岡新聞 2012年3月26日朝刊)

 冬型の気圧配置が強まり、上空に寒気が入り込んだ影響で、浜松市天竜区水窪町では25日、長野県との県境付近に雪が積もった。
 同町池島地区では朝から降った雪が民家の屋根や畑にうっすらと積もり、銀世界が広がった。24日には静岡地方気象台が桜(ソメイヨシノ)の開花宣言を発表したばかり。畑仕事をしていた男性(66)は「雪の中でジャガイモ作りをするのは初めて。フキノトウも芽吹いているのに」と驚いた様子で話した。
 同気象台によると、25日の最高気温は網代を除き、すべての観測地点で平年を下回った。


※ 記事の転載にあたっては、静岡新聞編集局情報調査部から許諾を得ています。
※ 転載した記事の著作権は全て静岡新聞社に帰属します。無断転載を禁止します。


ホーム / お天気の部屋 / 静岡の雪