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2013年1月14日 (南岸低気圧型)
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◆ 大雪、首都圏213人けが 低気圧発達 交通機関が混乱
(静岡新聞 2012年1月15日朝刊25面)
急速に発達した低気圧の影響で、関東甲信と東北の太平洋側は14日、広範囲で雪となった。東京都心など首都圏でも積雪があり、交通機関が混乱した。気象庁は、15日も路面凍結の恐れがあるとして注意を呼び掛けた。
共同通信の午後8時現在のまとめでは、東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県で雪により転倒するなどしてけがをした人は少なくとも213人に上った。
気象庁によると、14日の最大積雪は、横浜市13センチ、東京都心(大手町)と千葉市で8センチなど。東京都心と横浜市は初雪だった。
低気圧は発達しながら本州の南海上を進んでおり、西・東日本の広範囲で沿岸部を中心に風も強まった。千葉県銚子市で最大瞬間風速38.5メートル、長崎県の雲仙・普賢岳で34.1メートルと、それぞれ1月として観測史上最大を記録した。
国土交通省や航空各社によると、羽田空港では除雪のため4本の滑走路のうち2本を一時閉鎖。羽田発着便を中心に日航と全日空だけで計500便以上が欠航した。成田空港でも除雪のため滑走路2本を順次閉鎖した。
JRなどによると、東京発の東北新幹線や上越新幹線に最大約50分の遅れ。中央自動車道や長野自動車道の一部で通行止めとなった。
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◆ 県内、13カ所通行止め
(静岡新聞 2013年1月15日朝刊25面)
県内では、御殿場市など県東部の山間部を中心に雪が降り、一部交通網に乱れが出た。
静岡地方気象台によると、御殿場市で10センチの積雪を観測した。県警交通規制課によると、同日午後7時半現在、伊豆スカイラインや箱根スカイラインなど13カ所が通行止め。御殿場市や富士宮市などでチェーン規制が行われている。
御殿場市の市街地は午前中から降り始めた雪で一面が銀世界になった。
高波の影響で海上交通は東海汽船(熱海、下田−大島など)、神新汽船(下田−新島など)がそれぞれ、終日欠航した。
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◆ 御殿場市街は銀世界 低気圧"一過" 首都圏交通乱れ続く
(静岡新聞 2013年1月15日夕刊1面)
低気圧が南海上を通過した影響で14日に降雪のあった御殿場市付近では一夜明けた15日朝、一面の銀世界が広がった。
同市内では14日朝から夕方ごろまで雪が降り続き、静岡地方気象台の観測で10センチの積雪を記録した。市街地でも今季最大とみられる積雪があった。一転して晴天となった15日は、青空を背景に富士山がくっきりと姿を現し、白く染まった町並みが日差しを受けて、輝いた。
首都圏では交通機関の乱れが続いた。成田、羽田両空港では5千人以上が空港内に一晩足止めされ、国内線は一部で欠航。高速道路は首都高速などの一部で通行止めが続いた。鉄道はほぼ平常通りに戻った。
午前7時現在の積雪は仙台市19センチ、横浜市7センチ、東京都心(大手町)と千葉市で6センチなど。
成田国際空港会社(NAA)によると、14日は通常午後11時の運用終了時間を約2時間延長したが、発着合わせて71便が欠航。約3400人が待合スペースなどで一夜を過ごした。
航空各社によると、国内線は15日も機体のやりくりの影響で、羽田発着の午前中の便を中心に全日空、日航だけで計30便以上が欠航した。
共同通信のまとめでは、14日から15日にかけて東京、埼玉、千葉、神奈川の4都県で、約480人が雪による転倒などでけがをした。
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◆ アムールトラ アメリカグマ 寒さもなんの雪遊び 富士サファリパーク
(静岡新聞 2012年1月17日朝刊20面)
14日に降った大雪が積もる裾野市須山の富士サファリパークで、寒さに強い動物たちが雪と戯れ、来場者を楽しませている。
一面の銀世界になっている富士山麓のサファリゾーンで16日、ライオンが身を寄せ合って寒さをしのぐ姿とは対照的に、シベリアなどに生息するアムールトラが雪の中を悠々と歩き回った。アメリカグマの子どもは雪の上でじゃれ合った。
同施設は標高約850メートル。同日朝は氷点下5度まで下がった。雪景色の中の動物はあと1週間ほど見物できそう。
同施設は「周辺の道路は凍結する恐れがあるのでスタッドレスタイヤの車で来てほしい」と呼び掛けている。
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