局地前線型の事例 -1996年2月22日-
1.気象概況と影響
・全国
日本列島は19日から続いている西高東低の気圧配置が徐々に緩み始めたため、北陸から北の日本海側で雪が残った他は概ね晴れの天気となった。 天気図を見ると、全体的には西に高気圧、東に低気圧があり、西高東低の気圧配置となっているが、日本付近では等圧線の間隔が広くて凹凸があり、高気圧が移動性となって日本列島を覆い始めていることが分かる。
・静岡県内
県内では、駿河湾付近に局地的な前線が発生し、寒気が入り込んだため、22日未明から県中部以東の所々で雪が降った。この雪は昼前にほぼ止んだが、御殿場で12cm(17〜18日にかけての大雪による残雪を含む)、御前崎で3cm、三島で2cmなどの積雪を記録した。特に、御前崎での積雪量3cmというのは、1936年2月4日に観測された6cmに次ぐ統計開始以来2番目の記録となった。また、静岡や石廊崎でも降雪を観測した。一方、県西部の浜松では快晴であった。この雪と17〜18日の残雪の影響で、道路は10時30分の時点で、県東部の山間部を中心に通行止めが10路線13か所、チェーン規制が35路線47か所で行われていた。
(参照:静岡新聞)